コロンビア戦での完敗が契機に ペルー国内で再び湧き上がる「マンコ待望論」

2019.06.11 ペルー代表
▲ コロンビア戦での低たらくを受けて再び湧き上がっている「マンコ待望論」の当事者レイモン・マンコ

ペルー国内が密かにざわついている。先の親善試合でコロンビア代表相手に 0-3 と完敗したからだ。これを受けて「マンコ待望論」も再燃の様相を呈している。

コロンビア戦に臨んだペルー代表は、パオロ・ゲレーロやクリスティアン・クエバなどベストといえる布陣だったが、結果・内容ともにペルー国民を失望させるのに十分なものだった。退場者や負傷者も出るなどで90分間満足に戦えたわけではなかったものの、それを差し引いてもペルー国民の不安は増すばかり。

すると、コロンビア戦から一夜明けた10日には、今からでも代表に入ってほしい選手の名前が挙がり始める。主立ったところは、FWクラウディオ・ピサーロやMFクリスティアン・ベナベンテなどだが、とりわけFacebook上で最も取り上げられた名前はレイモン・マンコ。「ハメス・ロドリゲス中心のチームと互角に渡り合えるのはマンコだけ」といった意見も挙がっている。

マンコについては、過去にノルベルト・ソラーノ氏ら複数の関係者も待望論を唱えていたことがあるが、リカルド・ガレカ監督は今回の代表メンバーにマンコを入れていない。

ただし、コパ・アメリカの登録選手変更についてCONMEBOL(南米サッカー連盟)は、「重大なケガの場合に限り」各国代表の初戦の24時間前と定められていて、今後1〜2日の間に重傷者が出なければ、ピサーロもベナベンテもマンコも今年のコパ・アメリカへは出場できない。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(28歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに所属し、ボランチやサイドハーフで活躍している。