マンコの舞台は再び7人制サッカーへ ペルーのペルサスFCがレイモン・マンコの加入を発表

2024.01.10 アメリカス・キングス・リーグ
▲ 2024年は7人制サッカーに活躍の舞台を移すことを決めた元ペルー代表MFレイモン・マンコ

元ペルー代表MFレイモン・マンコは2024年、メキシコで行われる7人制サッカーのリーグ戦に出場することになる。ペルーのペルサスFCは10日、13人目の補強選手としてレイモン・マンコの入団を発表した。

前述の「7人制サッカーのリーグ戦」とは、2023年10月24日に発足した「アメリカス・キングス・リーグ」というもので、チェアマンは元メキシコ代表DFミゲル・ラユン氏。すでに元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏が2022年末に発足させた、スペインのキングス・リーグをモデルにして発足した新リーグだ。アメリカス・キングス・リーグは、いわば“キングス・リーグのラテンアメリカ版”ともいえる。

アメリカス・キングス・リーグにはスペイン語圏の中南米各国による7人制サッカークラブにより構成されているが、中南米すべての国が参加しているわけではなく、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、ドミニカ共和国、メキシコのクラブが参戦。ほか、英語圏からはロス・エイリアン1021というアメリカのクラブも参戦して、12チームによる国際的なリーグ戦となる。

12チーム中、ペルーから参戦する唯一のクラブがペルサスFCで、マンコはそこに加入することとなった。

マンコの加入を歓迎するクラブ制作の動画で、マンコは自身が過去に体現した名場面集を見ながら次のように語っている。

「“レイ(王様の称号)”が欲しかったから。2009年にヨーロッパから帰国して以降、この単語は私の中でずっと鳴り響いていた。多くの人が私を批判し、理解してくれる者は少なかった。オランダに渡って孤独になった当時18歳の少年に何が起こったのか…誰も立ち止まって考えてくれなかった。だがサッカーにはリベンジの機会がある。私はいつもそう捉えて、自分が輝ける機会を待っていた」

「私が長い間待っていた日が来た。自分の才能を発揮してみせる。見ててね、これはすでに現実だから」

昨年の上半期にアメリカで7人制サッカーの選手としてのキャリアをスタートしているマンコ。アメリカス・キングス・リーグで、マンコが再び輝きを放つ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(33歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとっている。元ペルー代表。