2007年にU-17だった黄金世代に言及したソラーノ氏 マンコを含めた選手の期待外れを語る

2020.04.13 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2020

▲ 2007年にエクアドルで行われたU-17南米選手権で4位通過が決定した直後のペルー代表の記念撮影。横断幕を肩に掛けているのが若き日のレイモン・マンコ

2017年のU-17南米選手権で4位通過を果たし、同年のU-17ワールドカップでベスト8という結果を残した当時のU-17ペルー代表は、当時ペルーの黄金世代と賞された。あれから13年の歳月が流れ、現在はペルー代表でテクニカルアシスタントコーチを務めているノルベルト・ソラーノ氏が、黄金世代と呼ばれた選手について今の思いを語った。

ラジオ・オバシオンのインタビューに応じたソラーノ氏は、2007年のU-17ワールドカップで躍進したペルー代表の中で、2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会にも名を連ねた選手がGKペドロ・ガレーセ一人だった現実を嘆いた。

「月日の流れとともに、パフォーマンスを維持できない選手は大勢いる。ただ、あの当時のU-17ペルー代表にはもっとがんばってもらいたかった。彼らは正しいことをやっていれば、今でもA代表に残っていた選手が何人もいたはずなのに。最も惜しいのはマンコだね」

「サッカーの試合は一定であり、リカルド・ガレカ監督は常に一貫性を示す選手を探しているタイプだけに、代表に呼ばれたい選手はプレイに一貫性を持って安定したパフォーマンスを維持する必要がある。つまり今呼ばれていない選手は、パフォーマンスを維持できていない可能性があるということになる」

一方でソラーノ氏は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックによりワールドカップ南米予選が開幕延期になっていることを、肯定的に捉えている。

「理想は常にベストメンバーで戦えることであり、厳しい南米予選には余裕などない。偶然にも現在このような情勢にあることが、負傷者を複数抱えている我々にとってはむしろ好都合なのだ」

◆ ノルベルト・ソラーノ

本名:
ノルベルト・アルビーノ・ソラーノ・トドコ
生年月日:
1974年12月12日生まれ(45歳)
出身:
ペルー(カヤオ)
身長:
175cm
ポジション:
ミッドフィルダー

1993年にスポルティン・クリスタルの下部組織からトップチームに昇格したが、レギュラーを獲得したのは出戻りの1994年からで、同年からペルー代表にも招集されるように。イングランドのプレミアリーグで長く活躍し、キャリアのピークは1998年から6シーズン在籍したニューカッスル・ユナイテッドで、233試合に出場して38ゴールをマークした。2012年に現役引退。2015年からはリカルド・ガレカ監督の下でペルー代表のテクニカルアシスタントコーチを務めている。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(29歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。