COVID-19(新型コロナウイルス感染症)により南米大陸全土で経済的な麻痺が留まらない中で、マンコが腰を上げた。デポルティーボ・ビナシオナルに所属する元ペルー代表MFレイモン・マンコは今、感染防止のためにマスクをしながら、ペルー国内の各家庭に物資を届けている。
COVID-19のせいで国難に瀕している最中、マンコはペルー空軍将校のペルシ・オルデリーケ氏やディエゴ・スレ氏らとチームを結成して、市民に必要な最低限の物資(食品や飲料品など)を届けるべく、慈善活動に勤しんでいる。
マンコは4月に入った頃から「自分にできることが何なのか」を常に考えて準備を進めてきた。その結果、自らで仕入れた食料や飲料品など必要な生活物資を市民の皆様に届けることが社会貢献になると考え、軍人らのサポートにも助けられて慈善活動を始めた。
マンコが国民に必要な生活物資を届ける様子は、マンコの Instagram にも投稿されて、「本当に必要な人を助けるために、私に協力できることを書き込んで。今、ペルーは国民全員が統一された国であることを示しましょう」とメッセージを掻き込んでいて、そこには3千以上の「いいね!」がついている。
マンコが行っているこのような活動は、ほかに多くの公共団体によって行われている国レベルの対策で、マンコはそこに協力した形。マンコから救援物資を受け取った市民は笑顔で返すなどしており、マンコの活動は人々から深く喜ばれている。
マンコは4月3日頃から「生活必需品の調達もままならない家庭に必要な物資を届けたい」と主張していて、今回はペルー国軍の協力を得て実現した形だ。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(29歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。