2018.08.28 コンメボル・リベルタドーレス 2018
▲ 暴徒化した観客によって破壊されたパカエンブーの座席
8月28〜30日に各地で行われたコンメボル・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg。ブラジルのサンパウロで行われた「サントス×インデペンディエンテ」は、スコアレスドローのまま終盤に暴動の派生を伴って終了。試合事態は2試合合計スコア 0-0 であったが、CONMEBOLによる懲戒処分により、1st.Leg を 3-0 で勝利扱いにされたインデペンディエンテの準々決勝進出が決まった。
3分にマキシミリアーノ・メサの直接フリーキックで攻撃の口火を切ったインデペンディエンテは、7分にはペナルティエリアでインターセプトしたメサがルーカス・ベリッシモのスライディングで転倒したが、主審はファイルを取らず流した。対するサントスは、8分にカウンターからガブリエウ・バルボーザが左足でシュートを打つも、飛び出したキーパーに弾き返され、38分にガブリエウ・バルボーザが角度のないところから右足で蹴ったシュートもまた、キーパーに阻まれた。
インデペンディエンテは43分にカウンターでペナルティエリアに入ったパブロ・エルナンデスが、キーパーと交錯して転倒。主審はインデペンディエンテにPKを与えたが、マキシミリアーノ・メサのPKはGKバンデルレイがコースを読み切ってゴールを死守した。
▲ 暴動発生後に激怒して警察に食ってかかったサントスのクッカ監督(中央)
後半、残り45分間で3点以上を取らなければならないサントスは、スピーディーな攻撃で何度も相手ゴールに襲いかかった。一方のインデペンディエンテは63分にフランシスコ・シルバが右足でゴール左隅を狙ったミドルシュートを放つと、72分にはパブロ・エルナンデスが左足で蹴ったシュートがクロスバーを直撃する決定的な場面もあった。
0−0 のまま推移した試合は、79分にインデペンディエンテのセットプレイが始まる直前にピッチサイドで爆発音が轟くと、敗退が濃厚となったことに激怒した観客の一部が暴徒化。スタンドからは発煙筒が投げ込まれ、スタンドとピッチとを遮る鉄柵付近では武装警官が出動して暴徒への鎮圧にあたった。だが午前中に出されたCONMEBOLの声明を受け入れていない者たちによる暴動は収まる気配がなく、試合続行不可能と判断した主審はそのまま試合を終了させた。
スタンドでは座席が破壊されたり、クッカ監督は暴徒化したサポーターと沈静化しようと暴力的になっている警官サイドに異議を唱えて詰め寄るなど騒然とした空気を醸したままで、サントスはリベルタドーレスを去ることとなった。
コンメボル・リベルタドーレス 2018 決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg (2018/08/28) |
サントス (ブラジル)
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0-0 強制終了 |
インデペンディエンテ (アルゼンチン)
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バンデルレイ
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GK |
マルティン・カンパーニャ
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ビクトル・フェーハス
グスターボ・エンリーキ
ルーカス・ベリッシモ
(ホビソン・バンブー)
ジエゴ・ピトゥーカ
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DF |
ニコラス・フィガル
エマヌエル・ブリーテス
アラン・フランコ
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アリソン
(ジェアン・モッタ)
ブライアン・ルイス
デルリス・ゴンサーレス
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MF |
フランシスコ・シルバ
ファブリシオ・ブストス
(ニコラス・ドミンゴ)
パブロ・エルナンデス
ガストン・シルバ
シルビオ・ロメーロ
(ブライアン・ロメーロ)
マキシミリアーノ・メサ
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ブルーノ・エンリーキ
(ブライアン・ルイス)
ホドリゴ
ガブリエウ・バルボーザ
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FW |
エマヌエル・ジグリオッティ
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ゴール |
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デルリス・ゴンサーレス
アリソン
グスターボ・エンリーキ
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イエロー カード |
ファブリシオ・ブストス
エマヌエル・ブリーテス
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クッカ |
監督 |
アリエル・オラン |
主審: フリオ・バスクニャン (チリ)
会場: エスタジオ・ド・パカエンブー (サンパウロ)
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