マンコの新天地が決まった。33歳の元ペルー代表MFレイモン・マンコは、ウニオン・コメルシオへの加入を発表した。
ウニオン・コメルシオは現在、リーガ1(ペルー1部リーグ)の2024年前期で現在最下位に低迷中。13試合を消化して勝ち点はわずか7と、17位のカルロス A. マヌッチとの勝ち点差は4も開いている。
そんな低迷するクラブを救うために、マンコが立ち上がった。3年ぶりにリーガ1でプレイすることになったマンコは、一時ペルーのプロリーグから離れた経緯などを明かしている。
「人々は『マンコは歳をとった』と言うし、いつもながら批評家が多い。私は兼ねてから引退はしていないと何度も言ってきた。いろいろなことを考えたが、父の死が私にとって大きな衝撃でサッカーへの意欲が薄れていたんだ」
「ここ(ウニオン・コメルシオ)でのプレイが最後になるかはわからない。体が飽きるまでプレイするつもりだ。もちろん、いつかは引退する時期が来るだろうし、そのときは決断するつもりだ」
ペルー国内での先月の報道では、マンコはスポルト・ボーイスに加入して、ピンク色のユニフォームに袖を通すものとのことだった。だが、ピンク色のマンコが5年ぶりに復活することはなく、赤いユニフォームのウニオン・コメルシオの一員になった。
ウニオン・コメルシオはマンコ自身が2017〜2018年に所属した古巣。最下位に低迷する古巣を救って“残留請負人”となれるか。マンコはこれから新たな歩みを進める。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(33歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとった。そして2024年4月に古巣ウニオン・コメルシオに加入。元ペルー代表。