12日、ワールドカップ南米予選に臨んだペルー代表は敵地でチリに 0-2 のスコアで敗れた。この試合を観ていた元ペルー代表MFレイモン・マンコは、同国代表を率いているファン・レイノーソ監督の采配を批判した。
「南米予選は長く、選手たちは精一杯がんばっていると思う。だが、これまでの3試合で枠内シュートはわずか3本と、攻撃が実になっていないのは問題だ。いわばフェラーリを持っているのに、それを運転する方法がわからないようなものだ」
厳しい意見を述べたマンコは、チリ戦の布陣が「恐怖から作られたようだ」と断言。その真意を次のように説明した。
「チリ戦のフォーメーションを見て、守備的すぎると思った。結果は予想通りだった。ペルー代表における最大のディフェンスは、攻撃だ。攻めることが防御にもつながるんだ。もちろん相手の攻撃を警戒しなければならないことは理解しているが、だからといって相手の攻撃を“恐怖”と捉えているかのような守備的フォーメーションになるのは、う〜ん…。私の率直な意見だがね」
次の第4節は首都リマに世界王者アルゼンチンを迎えるペルー代表。マンコの言及した通り、攻撃的に戦って勝ち点を得られるか。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(33歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとっている。元ペルー代表。