再び動き出したマンコ コパ・ペルーでノールックスルーパスによるアシストをして勝利に貢献

2023.10.22 コパ・ペルー 2023

▲ 90分にスルーパスを出したレイモン・マンコ(右)は後方を向いてノールックスルーパスのポーズ

マンコが再び動き出している。

元ペルー代表MFレイモン・マンコは2023年にリーガ1(ペルー1部リーグ)やリーガ2(ペルー2部リーグ)などのプロクラブと契約せず、上半期は米国の7人制サッカーに活躍の場を移していたが、9月になって標高4,380mの高地セロ・デ・パスコという町をホームタウンとするエコセン・パスコというクラブと契約を交わした。

加入当初は「契約はしたけど、セロ・デ・パスコには住まない」といった注文を付けるなどでクラブ関係者やサポーターを困惑させていたマンコだったが、わだかまりを解いてチームに合流。そして22日のコパ・ペルーのラウンド32で後半途中からピッチに出場。11人制サッカーでは約1年ぶりの実戦復帰となった。

アウェイでの 1st.Leg を 0-2 で落としていたエコセン・パスコは、2-0 にして2試合合計スコアが同点になっての62分にマンコを投入。するとチームは勢いづいて2点を追加し、迎えた90分にマンコが魅せた。

左サイドからのスローインからつながったパスがピッチの中央にいたマンコに収まると、トラップしたマンコは右サイドを向いたが誰も上がってこないため前方に切り替えて右足でスルーパス。蹴る瞬間にマンコは後ろを向いたため、ホナウジーニョ・ガウーショが現役時代にバルサなどで見せたノールックスルーパスを彷彿とさせた。そして最終ラインの裏に通ったスルーパスに反応したダルウィン・メレンデスが、右足でキーパーの逆を突くシュートを決めて、チームの勝利を決定づけた。

▼マンコがノールックスルーパスを出した動画 (7分6〜13秒あたり)

コパ・ペルーは他の国のカップ戦とは異なり、リーガ1とリーガ2のクラブは不参加で、ベスト4に勝ち残った4チームに翌年のリーガ2昇格資格が与えられる。いわば、国内3部リーグとしての機能を包有している特殊なカップ戦だ。

この日の快勝でベスト16に名を連ねたエコセン・パスコ。準決勝進出まで、マンコの力を必要とする場面が何度も訪れそうだ。

コパ・ペルー 2023 ラウンド32 2nd.Leg (2023/10/22)
エコセン・パスコ 5-1 ブラエンFC
ミゲル・ベルナーベ GK アレキサンデル・ベリーオス
ブランリ・ビセンテ
ビクトル・ヒメーネス
ファン・セバージョス
リケルメ・カルアチン
DF ジョン・ピヤーカ
フランクリン・マンシーヤ
(ジョバーニ・フィゲロア)
ホン・モレーノ
ケネ・グスマン
(ゴー・キスペ)
レナート・ラミーレス
パトリック・ダビラ
(ルシオ・カシミーロ)
セサル・メディーナ
(レイモン・マンコ)
シレス・マルティネス
(ダルウィン・メレンデス)
MF ジョン・ベンデス
エリック・ペレス
(ホセ・アギーレ)
クレイソン・パチェーコ
ロイエル・キスペ
サンドロ・レンヒーフォ
(イルヴィン・ディアス)
ペドロ・マルティネス
(カルロス・アングラス)
FW デンメル・ロメーロ
アルベルト・アヤラ
(ラウール・ペレス)
パトリック・ダビラ 35
ペドロ・マルティネス 59
ビクトル・ヒメーネス 67
ダルウィン・メレンデス 89
ダルウィン・メレンデス 90+1
ゴール 90+5 クレイソン・パチェーコ
イエロー
カード
ホン・モレーノ
レッド
カード
エメルソン・チャベス
ホン・モレーノ
マリオ・フローレス 監督 モイセス・キスペ
主審: ハメス・ワマーニ
会場: エスタディオ・ダニエル・アルシデス・カリオン (セロ・デ・パスコ)

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(33歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとっている。元ペルー代表。