31歳の元ペルー代表MFレイモン・マンコは、2022年はリーガ2(ペルー2部)のサントス・デ・ナスカでプレイすることになった。だが、これまで2部のクラブに所属したことがなかったマンコには、元々2部でプレイする考えはなかったという。
「今年リーガ2でプレイするのは私の考えではなかったが、それでも現実はリーガ2でのプレイを選んだ。私はチャレンジ精神旺盛な男であり、リーガ2での新シーズンに臨む意欲がある。成熟した今は落ち着いて方向性を見極められているし、キャリアは次のステップに進んだと前向きに捉えている」
ペルーサッカー界で人気の高いマンコには、このオフにも複数のクラブチームからオファーがあった。しかし、1部のクラブから打診されたオファーはいずれも条件が合わないとして、マンコは契約書にサインしなかった。
「率直に、彼らはペルー人選手へのリスペクトを欠いている。彼らは選手の置かれた状況を利用して、安い給料で契約しようと目論んでいるんだ」
マンコは2020年にアトレティコ・グラウで、2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーでそれぞれプレイした。前者は1年で1部昇格を果たしているが、後者は2部にいる。2022年のリーガ2には他にもファン・アウリッチ、ウニオン・コメルシオとマンコがかつて所属した“古巣”が3チームあるため、今年のマンコには古巣対決がいくつか待ち構えている。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(31歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。元ペルー代表。