「マンコはペルー代表に戻りたくて、ガレカ(監督)にもメッセージを送った」
数日前にペルー国内で複数のメディアが報じた内容は、2013年を最後にペルー代表に招集されていないレイモン・マンコが代表復帰を渇望しているという類いだった。そんな報道を目にしたマンコは、自分が発したとされる一連の発言を一通り否定している。
数日前の報道では、マンコが「現役である限りペルー代表に呼ばれることにこだわっていく」や「リボン(チョコレート=つまりご褒美)を自分に与えたい」といった意思表示をしたとの記事が上がり、果ては「(ペルー代表の)ガレカ監督に(ペルー代表への復帰を求める)メッセージを送った」とまで伝えられた。しかし、当のマンコはそうした発言をしていないと否定した。
「いくつかの新聞で見たのだが、代表に戻りたいだとか、リボンを自分に与えたいなどと言ったと書かれてあった。実際のところ、私はそんなことを言った覚えはない。そして『あなたは代表に戻りたいか?』と聞かれれば、すべてのペルー人プロ選手ならみんな『YES』と答えるだろう。『NO』と答えるのは“イカれた奴”だけだよ」
「代表チームに戻りたいと言ってはいないけれど、思ってはいる。ただ、今は落ち着いて自分の選手生活を送っているし、日々の試合もうまくやれているし、何よりサッカーを楽しんでいる。それでも、自分にご褒美をあげたいとは考えていないよ。今はまだそんなときではないから」
「ある時期で何かが起こって、もし代表に招集されることがあれば、幸せだね。サッカー選手としての人生は、まだまだ続くよ」
マンコは報道における一連の発言については否定したものの、ペルー代表復帰への思いを人知れず膨らませている。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(30歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アリアンサ・ウニベルシダーへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。元ペルー代表。