当時17歳のレイモン・マンコが2007年に「ペルーが誇る期待の新星」として持てはやされていた頃から、マンコを熱心に応援してきた人物がいた。その人は、U-17南米選手権はもちろん、同年のU-17ワールドカップでもペルー代表のインチャ(サポーター)としてマンコの活躍に目を細め、熱心に声援を届けていた。「パコリおじさん」で知られたその人物は誰なのか。マンコ自身がその正体を明らかにした。
まず「パコリおじさん」が脚光を浴びたのは、2007年のU-17南米選手権。レイモン・マンコが先制のゴールを決めた際にスタンドではしゃいでいた中年男性の様子がテレビカメラに収められると、巷では「パコリおじさん」の名で世界中に知れ渡った。
では、その「パコリおじさん」とは何者なのか。ペルーのテレビ番組に出演したレイモン・マンコが、「パコリおじさん」について説明した。
「私の叔父ウィリアン・パコリ (William Pacori) だよ。彼は昔から熱心に応援してくれていた、とても重要な人物。そしていかなるときも私を最大限応援してくれる貴重な人」
「私だけでなく、他にも4人の選手を献身的に応援してくれたんだ。U-17南米選手権のときに私ばかりが応援されていたように記憶している人も多いが、叔父は他のペルー代表選手の活躍にも賛辞を送ってくれたんだよ」
幼い頃からレイモン・マンコをかわいがってきた「パコリおじさん」は、甥っ子のマンコがペルー代表に復帰した暁には、かつてのように甥っ子の応援を再開するつもりだという。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(29歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はスポルト・ボーイスに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団した。