気を吐いたマンコは個人技でゴール創造も、ゆるゆるの最終ラインが大量5失点と崩壊

2018.03.20 ペルー1部リーグ 2018
▲ 開始5分にロングシュートで先制のゴールを決めたフリオ・ランダウリ(中央)を祝福するレアル・ガルシラッソのチームメイト

3月20〜21日に行われたペルー1部リーグのトルネオ・デ・ベラーノ 第5節。クスコで行われた「レアル・ガルシラッソ×ウニオン・コメルシオ」は、レアル・ガルシラッソが快勝した。

観客はまばらでガラガラのスタンドを背に行われた試合は、レアル・ガルシラッソが5分に先制。左サイドにいたフリオ・ランダウリが思い切って左足を振り抜くと、ボールはニアサイドのゴールポストとキーパーの間をすり抜けてゴールに吸い込まれた。

レイモン・マンコを擁するウニオン・コメルシオの最終ラインには締まりがなく、23分にはジョニー・ビダーレスに右足のトゥーキックでシュートを決められると、32分にはセットプレイで相手のマークを簡単に外したことにより失点。さらにエンドの替わった後半の立ち上がりには、左サイドのスローインから相手のダイレクトパスに翻弄されると、イバン・サンティランがペナルティエリアの外からバナナシュートを決められ、ウニオン・コメルシオは4点差を追いかける形になった。

▲ 67分にレイモン・マンコ(27番)がキーパー(23番)とカバーに戻ってきた選手をフェイントで振り切る瞬間

この絶望的な状況で気を吐いたのは、ペルー代表への復帰と悲願のワールドカップ出場を目指すレイモン・マンコだった。67分に中盤からのフィードで最終ラインへ抜け出したマンコは、ファーストタッチのフェイントで飛び出したキーパーを抜き去ってカバーに戻ってきた選手もフェイントで振り切ると、冷静に持ち直したボールを右足でゴールに蹴り込んだ。マンコは喜ぶ素振りも見せずに、ゴールに入ったボールを拾って駆け足で自陣へと戻っていった。

ウニオン・コメルシオは89分にPKでさらに1点を返して2点差に詰め寄ったが、それでも最終ラインは最後まで緩いままで、90分にセットプレイからあっさりとゴールを許し、勝負を決する5点目を相手に献上してしまった。

グループの最下位に沈むウニオン・コメルシオは、マンコを擁する攻撃陣が好調なのに対し、ここ2試合で9失点の守備は至急対応すべき改善点である。

ペルー1部リーグ 2018 トルネオ・デ・ベラーノ 第5節 (2018/03/20)
レアル・ガルシラッソ 5-2 ウニオン・コメルシオ
ディエゴ・モラーレス GK ルイス・アラウーホ
ホセ・ベラスケス
ランプロス・コントジャンニス
ファン・ロハス
イバン・サンティラン
DF ハイメ・バスケス
ジョナタン・セグーラ
コーイチ・アパレシード
ダビ・ディアス
ジャン・トラゴダーラ
ルイス・ガルシア
(ジャン・ピエール・アルチンブー)
フリオ・ランダウリ
(アレハンデル・レカロス)
アルフレード・ラムーア
ジョニー・ビダーレス
(ルイス・アクイ)
MF エディ・レンテリーア
(アンヘル・オヘーダ)
ファン・モラーレス
ウィルメル・アギーレ
(ミゲル・カランサ)
ウィリアン・ミンベーラ
ディエゴ・マジョーラ FW レイモン・マンコ
クリスティアン・ボガード
フリオ・ランダウリ 05
ジョニー・ビダーレス 23
ジャン・トラゴダーラ 32
イバン・サンティラン 49
ジャン・トラゴダーラ 90
ゴール 67 レイモン・マンコ
89 クリスティアン・ボガード (PK)
ルイス・ガルシア イエロー
カード
ハイメ・バルデス
アンヘル・オヘーダ
アビーリオ・メネーセス 監督 ワルテル・アリスティサバル

会場: エスタディオ・インカ・ガルシラッソ・デ・ラ・ベガ (クスコ)