代表監督がマンコを称賛 ワールドカップへの扉がまだ開いていることにマンコは興奮

2018.03.08 ペルー代表
▲ ペルー代表のリカルド・ガレカ監督(左)とレイモン・マンコ(右)

マンコがワールドカップへ行ける可能性はどれほどなのか。7日、ペルー代表のリカルド・ガレカ監督がレイモン・マンコについて言及し、同選手の才能とパフォーマンスを絶賛した。

ペルー代表では先日、テクニカルアシスタントコーチを務めているノルベルト・ソラーノ氏がマンコ待望論を口にしたばかりで、同氏の発言に感化されたかのようにガレカ監督がマンコについて初めて言及した。

「マンコの最大の魅力は、あふれる才能だ。そして年齢も選手として理想的な27歳でもある。我々はキャリアを追ってきて、今はマンコが成熟の段階にあるとみている。昔は感情的になる面もあったが、今は精神的にも落ち着いている」

ラジオ・カピタルのインタビューで語ったガレカ監督の発言からは、マンコが高く評価されていることがわかる。そして同監督は、マンコをペルー代表に招集する可能性について次のように述べた。

「彼はペルー出身だから、二重国籍(マンコは幼少期に住んでいたベネズエラの国籍も有している)については気にしていない。重要なのは彼がペルー代表のために貢献することだ」

▲ 17歳の頃はペルー代表を背負って立つ若手のホープと評されていたレイモン・マンコ (写真は2012年以前のもの)

ペルー代表の扉はマンコにも開かれていることを示唆するコメントを、ガレカ監督は残した。これらの発言をペルー国内のメディアが一斉に報じると、その事実を知ったマンコは代表に復帰できるかもしれないことと、ワールドカップに出場できるかもしれないことに興奮を抑えきれない様子だ。

「自分の今いる環境と取り組んでいる練習が正しい方を向いていることを確信できた。私を勇気づけてくれたガレカ監督に感謝している」

そして、マンコは数年前にあった私生活のゴタゴタは過去のことで、現在は家族と平和な時間を過ごせていることを強調。
「今に至るまでには相当な時間を要した。離婚も経験したし、ベネズエラでは政情不安から家族に心配をかけた。でも今は妻と子どもたちといっしょに平和な私生活を送れているよ。人間だから時には誤った方へ歩くこともあるけれど、軌道修正する時間がしっかりあれば問題は解決できるはずさ」

一方では、再びヨーロッパのチームでプレイすることと、ペルー代表に復帰してワールドカップに出ることが当面の目標であることを強調したマンコ。もしも願いが叶うなら…2018年はマンコにとって特別な一年になりそうだ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。