代表にもう一度入りたいマンコ 悲願のワールドカップ出場へ自身のレベルアップを誓う

2017.11.25 ペルー代表
▲ ロシアW杯への出場をあきらめていないと述べた元ペルー代表MFレイモン・マンコ (写真はPSVアイントホーフェン時代のもの)

マンコが再び入りたがっている。元ペルー代表MFレイモン・マンコは、母国のW杯出場決定を受けてペルー代表へ復帰することに意欲的であることを公言した。

ペルーの首都リマで生まれながら、父親の仕事の都合で幼少期をベネズエラで過ごしたマンコは、ペルーとベネズエラの二重国籍の持ち主。U-15ベネズエラ代表でも活躍した過去はあるが、U-17でペルー代表に招集されてからはペルー人選手として現在に至っている。

10年前のU-17南米選手権では、同世代のハメス・ロドリゲス(のちのコロンビア代表)よりも高い評価を得ていたマンコ。その後はPSVアイントホーフェン(オランダ)にも移籍したが、やがてペルー代表に呼ばれなくなり、現在は片田舎のウニオン・コメルシオで選手生活を送っている。

そんな折、ペルー代表がこのたび大陸間プレイオフを制して36年ぶりのワールドカップ出場権を獲得した。現在現役であるすべてのペルー人選手にとって初出場となるロシア大会に向けて、「代表に入りたい」と意欲を燃やしているペルー人選手は国内外にあふれている。言わずもがな、マンコだってプロのサッカー選手である以上はワールドカップに出たいのである。マンコが口を開いて、現在の心境を述べた。

「近年は代表に呼ばれていないから複雑なところではあるけれど、国を代表してワールドカップに出場したい気持ちは当然ある。今いるウニオン・コメルシオでは毎試合出させてもらっているけど、今のパフォーマンスでは呼ばれないだろうから自分のレベルをもっと高めなければガレカは私を呼んでくれないだろうね。来年5月に招集されるのは簡単なことではない。でも、希望は失っていない」

27歳でのワールドカップ初出場へ熱い気持ちを語ったマンコは、同胞のペルー代表MFジェフェルソン・ファルファンについても言及。大陸間プレイオフでの活躍を称賛した。
「ジェフェルソンはよくやったと思う。彼は欧州でも競争力のあるロシア(ロコモティフ・モスクワ)で活躍しているし、彼のような選手はペルーに二人といない」

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。