高校を卒業していないと明かしたマンコ 勉学の意欲はあり年内にも高卒資格を取得する見込み

2023.04.13 リーガ1(ペルー1部リーグ)

▲ 2023年4月現在で高校を卒業していない事実を明かした32歳の元ペルー代表MFレイモン・マンコ

マンコの最終学歴は、高校中退だった。元ペルー代表MFレイモン・マンコは、自身の番組「Cojo y Manco」に出演して、高校を卒業していない事実を明かした。

マンコは17歳のときに U-17 南米選手権で大会MVPに輝き、2007年のU-17ワールドカップにも出場。当時は、同世代のコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスよりも高い評価を得ていた。しかし、2008年に17歳の若さでPSVアイントホーフェン(オランダ)に移籍した際に、通っていた高校を中退したという。

以降、国内外で長くプロサッカー選手として現役を続けているマンコ。2023年は7人制サッカーの分野に活躍の場を移したが、11人制のプロサッカーからは一時的に距離を置いているため、今年はプロ生活で初めて空き時間が多めに確保できる年になった。マンコは、空き時間を活用して勉学を再開する意向を示している。

「今は、通信制の高校に通って学び直しているんだ。夜は勉強している。オンラインで授業を受ける日もあるよ。(勉強するのに)遅すぎることはない。私は高校卒業の資格を得ることを、我が子に約束したんだ」

高校3年のときに中退したことを明かしたマンコだが、早ければ年内にも高卒の資格を取って最終学歴を高校中退から高卒にアップデートする意向だ。

また、17歳で渡ったオランダで言葉が通じなかったことが、キャリアアップの足かせになっていた過去を明かしたマンコ。当時はマンコと妹の二人でオランダに移住したそうで、「オランダ語を理解できず、コミュニケーションに苦労した。せめて英語が話せれば違ったかもしれない。英語の勉強は大事だね。英語ができれば、オランダでも幾分違ったかもね」とも述べた。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(32歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとっている。元ペルー代表。