頭が色鮮やかになったマンコに宿る“七転び八起き”精神 ペルー代表復帰への思いも語る

2022.03.20 リーガ2 (ペルー2部リーグ) 2022

▲ TikTokで自身への批判に反応したレイモン・マンコ。紙の色を局所的に紫や青などカラフルに染めている

2007年のU-17南米選手権でペルー代表を4位に導き、自身は大会MVPに輝いたレイモン・マンコは当時、将来のペルー代表を背負って立つ逸材ともてはやされた。しかし年を追うごとにかつての輝きは失われ、プライベートでのスキャンダルもあってキャリアは尻つぼみに。最後にペルー代表に招集されたのは2013年で、2017年にサモーラFC(ベネズエラ)からウニオン・コメルシオへ移籍して以降はペルー国内のクラブチームを渡り歩いている。

そして2022年、31歳のマンコはリーガ2(ペルー2部リーグ)でのプレイを選択した。そんなマンコには、1部でなく2部のクラブを選んだことへのバッシングも少なからずあるという。そうした批判の声に反論すべく、マンコが口を開いた。

TikTokに投稿した動画で、マンコは「(リーガ2はペルーで)最高のリーグではないけれど、状況や立ち位置は意識ひとつで変わるし変えられる。これまでにも何度か転んだが、そのたびに起き上がってきた」と不屈の“七転び八起き”精神を発信した。するとこの動画には1万以上の「いいね」が付き、ペルー代表への復帰を待ちわびる多くのファンからの激励コメントが届いた。

「一時的な亀裂に過ぎない」、「将来(ペルー代表復帰)の約束だね」、「より良くなりたい気持ちがあるなら、きっと願いは叶うよ」、「またペルー代表で活躍するマンコを見たい」、「素晴らしい選手。敬意を表して、まだチャンスはあるはずだ。私は(クリスティアン・)クエバの隣でプレイするマンコに会いたい」

TikTokに登場したマンコは、毛を紫や青などを混じらせた奇抜な髪型を披露。色鮮やかになったマンコは、4月に開幕するリーガ2に向けてトレーニングを積んでいる。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(31歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移した。元ペルー代表。