国民を置き去りの特権階級にマンコも激怒! 「どんな力が裏でうごめいているのか!」

2021.02.17 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2021

▲ ペルーで発覚した政府高官などによる抜け駆けワクチン接種に対し、ペルー国民と同じ怒りを抱いているレイモン・マンコ

2月11日から14日にかけて、ペルー国内ではアステテ外相など政府高官が国民に抜け駆けするような形で先行してCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のワクチンを接種していた事実が判明。ペルー国民の怒りを買っている。言わずもがな、レイモン・マンコの思うところも大多数のペルー国民と同じだ。

ペルーでは2021年2月21日現在で、感染者数は延べ1,269,523と約127万人に達し、死者数は44,489に上る。回復者数も1,169,648と高く、感染者の92%以上が回復しているものの、さらなる感染を抑えるためにも国民へのワクチン接種は国全体の至上命題である。

そんなペルー国民がときにロックダウンなど政府による厳格な行動制限によって私生活を縛られる状況をよそに、外相など政府高官が国民に黙ってワクチンの抜け駆け接種をしていた事実が判明したことが、ペルー国民の怒りに火をつけた。

マンコも熱くなったのは、想像に難くない。

「どんな力が裏でうごめいているのか! 多くの国民が亡くなり、医療崩壊も起きていて500人の子どもたちにも悪影響が出ているというのに…。 特権階級の者だけが先に予防接種を受けている。許されざることだ」

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(30歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アトレティコ・グラウに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。元ペルー代表。