やる気満々のマンコが口を開く 「アリアンサ・リマのファンとしてウニベルシターリオに勝ちたい」

2019.10.04 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2019

▲ アリアンサ・リマに復帰した際にカメラ目線で両手のハートマークを披露したレイモン・マンコ (写真は2015年8月6日のもの)

ペルー代表への復帰を目標にしているレイモン・マンコは現在、港町カヤオを本拠地とするスポルト・ボーイスに身を置いている。スポルト・ボーイスは今年の前期で最下位に沈んだが、マンコが加入して迎えた現在開催中の後期では中位につけている。このチームで復調気配のマンコは、週末のウニベルシターリオ・デポルテス戦に向けてやる気をみなぎらせている。

昔からマンコは、首都リマの名門アリアンサ・リマの熱烈なファンであることを公言している。マンコ自身もアリアンサ・リマでデビューして、2015年にも加入した過去を有する。アリアンサ・リマの宿敵といえばスポルティン・クリスタルが筆頭で、両者の対決はクラシコとして人気も高いが、同じく首都リマを本拠地とするウニベルシターリオ・デポルテスもまた、アリアンサ・リマのライバルのひとつだ。マンコは、アリアンサ・リマのライバルは自分のライバルと位置づけているようで、ウニベルシターリオを倒すことに闘志を燃やしている。

「今はスポルト・ボーイスのメンバーだけど、アリアンサ・リマのファンとしてウニベルシターリオに勝ちたいと思っている。もし勝てれば、チームにも勢いがつくし、良いことだよ」

ウニベルシターリオ・デポルテスは前期こそ12位だったが、後期ではここまで好調で首位を独走中。そんな勢いのあるチームを相手に勝ち点3を取ることによって、スポルト・ボーイスに自信と勢いを持たせたいとするマンコの思いがあるのだ。

「ウニベルシターリオを嫌いなどという感情はないよ。それでもライバル視しているのは、それだけ良いチームだからだ。ホームで戦えるから、是非とも結果にこだわって戦いたいんだ」

「この試合は重要だけに、不安もある。相手は首位だし、下馬評では我々が不利だろう。しかし我々にも勝ちたい理由がある。残留争いにコミットしているから、勝ち点3が必要なんだ」

スポルト・ボーイスは現在、前後期の合計勝ち点で下から3番目にあり、油断すれば降格圏(下から2番目以内)にすぐ転落してしまう。マンコは、先月のインタビューで「シーズン終了まで残留争いを強いられるだろう」との見解を示した一方で、「もしスポルト・ボーイスの残留に貢献できれば、ペルー代表への復帰も近づくと信じている」と抱負も持ち合わせている。

2019年も残り3ヶ月を切っていて、引き続きマンコから目が離せない。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(29歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はスポルト・ボーイスに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団した。