フラメンゴ戦でレッドカードを出されたゲレーロ 主審に向けて何度も Fuck you! を連呼

2019.09.25 カンピオナート・ブラジレイロ 2019

▲ 43分にホドリーゴ・カイオの頭突きを受けて右の目尻を切ったペルー代表FWパオロ・ゲレーロ

25日にマラカナンで行われた「フラメンゴ vs インテルナシオナウ」戦の前半に、ペルー代表FWパオロ・ゲレーロがレッドカードを受けた場面が物議を醸している。その理由は、ゲレーロが発した暴言の中身だ。

ゲレーロは、前半の終了間際に主審への暴言でレッドカードを出された。同選手を退場させた理由について、主審のルイス・フラービオ・ジ・オリベイラ氏は試合後に次のように説明した。

「英語で Fuck you! と言ってきた。それも何度も何度も」

ゲレーロは主審に暴言を吐く直前に、ボールの競り合いでホドリーゴ・カイオに背後から頭突きをされて右の目尻から流血を起こしていたが、この場面で主審はホドリーゴ・カイオにイエローカードを出さないなどお咎めをしなかった。ゲレーロはその5分前にもペナルティエリアでシュートをホドリーゴ・カイオに妨害されていたのに、そこでも主審はホドリーゴ・カイオのファウルをとらず、インテルナシオナウにはPKを与えなかった。一連の不可解かつ不公平なジャッジに対して、ゲレーロが不満を爆発させたとみられる。

▲ レッドカードを受けてからピッチを去る際にテレビカメラに向かって Fuck you! と言いながら中指を突き立てるペルー代表FWパオロ・ゲレーロ

ゲレーロが主審に向けてポルトガル語でなく英語で Fuck you! と言ったのは、主審が英語を理解できないだろうとの公算があったというが、国内外を飛び回っているサッカーのレフェリーが Fuck you! と言われて理解できないはずはなく、レッドカードを出すに至った。

レッドカードを出されたゲレーロは、まずテレビカメラに近づいて自分の流血を強調すると、すかさずピッチに戻って主審に再度抗議。ここでも Fuck you! を発したとみられ、ジャッジに関する不満も訴えたという。その後、ゲレーロはテレビカメラに向けても中指を立てて Fuck you! と吠えた。これらの言動に対して、CBF(ブラジルサッカー連盟)から何らかの制裁が科されるのではと現地では報じている。

◆ パオロ・ゲレーロ

本名:
ホセ・パオロ・ゲレーロ・ゴンサーレス
生年月日:
1984年1月1日生まれ(35歳)
出身:
ペルー(首都リマ)
身長:
185cm
ポジション:
フォワード

名門アリアンサ・リマの下部組織で200ゴール以上決めたのを受けて、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンが青田買い。その後バイエルンのセカンドチームからトップチームに昇格して活躍した。2006年からは6年間ハンブルガーSVで51ゴールを挙げる活躍をみせた。2012年にブラジルの名門コリンチャンスへ移籍して大活躍したのち、2015年からはフラメンゴでも主力であり続けている。ペルー代表には、2004年から15年に渡り招集され続けている。