ワールドカップ出場を切望するマンコ ガレカに呼ばれるために国外への移籍を希望

2017.12.15 ペルー代表
▲ ロシア大会への出場を切望するレイモン・マンコ

かつてペルー代表を背負って立つ至宝とまで評されたレイモン・マンコは、多くのサッカーファンが見たいと思う選手の一人だった。しかし期待通りの人生を歩む人は少数派で、年齢を重ねたマンコはペルー国内でくすぶっている。

27歳のマンコにとって、2018年はワールドカップに出場する千載一遇のチャンスである。そのチャンスをつかむべく、マンコは今置かれている環境の変更を模索している。マンコが穏やかに口を開いた。
「ワールドカップにどうしても出たいから、ペルー代表に入りたいんだ。そのために海外のクラブチームで結果を残すことが有効ならば、そうしたい」

ウニオン・コメルシオではレギュラーとして活躍しているマンコだが、ペルーの片田舎ヌエバ・カハマルカにいるままではリカルド・ガレカ監督の目には留まらないとの危機感を抱いているようだ。マンコの言葉は続く。
「ワールドカップに出ることが目標だから、移籍先についてもオファーがあったからといって安易に承諾することを急いではいない。慎重に分析した上で、最良の決定をしなければと考えている」

マンコには、ペルーのスポルト・ボーイスからオファーが届いているが、そのオファーには応じないと明かしたマンコ。国内のクラブチームへの移籍は考えていないようで、さらには国外でも行きたくない国名を明言した。
「私の優先順位はペルー代表に呼ばれるために、高いレベルで競争できる環境に身を置きたいな。国外…理想は欧州だね。あと、ベネズエラは選択肢にない」

ペルー生まれのベネズエラ育ちであるマンコにとって、ベネズエラは第二の故郷。だが、政情不安から家族を連れて行けない国への渡航はありえないというのが、マンコの考えである。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。