2013.08.29 カンピオナート・ブラジレイロ 2013
▲ ブラジル全国選手権の第16節「バスコ・ダ・ガマ×コリンチャンス」戦のハーフタイムに暴動を起こしたコリンチャーノに唐辛子入りの水性スプレーを吹きつける地元警察。左から2人目がレアンドロ・シウバ・ジ・オリベイラ
先のブラジル全国選手権でハーフタイム中に一部のコリンチャーノが暴徒化した事件の詳細が明らかになり、物議を醸している。なんでも、警察に身柄を拘束された犯人には過去にも暴徒化した前科があったという。
今回事件化して問題となったのは、8月25日に首都ブラジリアで行われた第16節の「バスコ・ダ・ガマ×コリンチャンス」。観戦に訪れていた一部のコリンチャーノが、バスカイーノに暴行を働こうとしたため警察が出場する騒ぎとなった。このとき地元警察に身柄を拘束されたのが、レアンドロ・シウバ・ジ・オリベイラと、フランシスコ・モラート・ハイムンド・セーザル・ファウスチーノの2名。そのうち前者は、今年2月にオルーロで行われたリベルタドーレス「サン・ホセ・オルーロ×コリンチャンス」の試合中に地元少年(享年14)が死亡したことを受けてボリビア警察に逮捕された7名のうちの1人だったことがわかっている。当時オルーロで逮捕された7名は2ヵ月ほど収監されたのちに釈放された。
今回は死者こそ出なかったが、ボリビアでお灸を据えられたはずの“前科持ち”が再び暴徒化した事態を重く見た FPF(サンパウロ州サッカー協会)が、このたび当事者2名のスタジアム入場を90日間禁止する措置に踏み切った。
一連の報道について、コリンチャンスの関係者は「今回の出来事で被害を受けた方に心からお詫びする。あのような連中はチームとサポーターの両方にとって迷惑でしかないし、これ以上“チモン”を応援してもらわなくてもいい。90日と制限せず、永久に入場禁止にしてもいいくらいだ」と呆れ気味に吐き捨てている。