7月10日、リーガ2(ペルー2部リーグ)のファン・アウリッチが、元ペルー代表MFレイモン・マンコの加入を発表してから3日。13日の午後に、マンコがファン・アウリッチのチーム練習に顔を出した。
以前の現地報道ではファン・アウリッチはマンコの加入を拒んだとも報じられていたが、フタを開ければマンコは11年ぶりに古巣のメンバーになることが決定。ファン・アウリッチとしては、年内のリーガ1(ペルー1部リーグ)昇格を果たすためにマンコの力が必要と判断しての獲得になった。
マンコはオランダでの欧州挑戦がうまくいかず、母国ペルーに帰国して最初に所属したクラブがファン・アウリッチだった。11年以上前にチームメイトだった旧友の復帰を、ファン・アウリッチは次のように表現している。
「おかえり、マンコ」
マンコがチーム練習に合流した初日は終始和やかな空気で、マンコは自身の Instagram を通して「初日、なんて良い雰囲気なんだ!」と投稿した。
ファン・アウリッチは今年の前期で13チーム中10位と、マンコが直前に所属したサントス・デ・ナスカ(6位)よりも下位だった。マンコを補強した後期では、優勝して1部昇格に望みをつなげられるか。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(31歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。元ペルー代表。