マンコの熱い思い 「契約直前まで、アリアンサ・リマからの連絡を待っていた」

2021.01.16 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2021

▲ アリアンサ・ウニベルシダーへの加入が決まる直前まで古巣アリアンサ・リマからの連絡を待っていたと語ったレイモン・マンコ (写真は2015年のもの)

ペルー代表への復帰を目指すレイモン・マンコは、11日にアリアンサ・ウニベルシダーへの加入が決まった。だが、マンコの心の中には今もアリアンサ・リマがある。

兼ねてからアリアンサ・リマのサポーターであることを公言しているマンコは、アリアンサ・ウニベルシダーとの契約書にサインする直前まで、アリアンサ・リマからの連絡を待っていたという。「DirecTVSports」のインタビューに応じた際に、マンコが口を開いた。

「率直なところオファーが来ると思っていたし、アリアンサ・リマへ戻るのに理想的なタイミングだと思っていた。アリアンサ・リマも私を戦力として見てくれているだろうと思っていただけかもしれないが、アリアンサ・ウニベルシダーと契約するまでアリアンサ・リマから連絡が来ないかなと思っていたんだ。この先も『いつか私はアリアンサ・リマへ戻れるだろう』と起こらないかもしれない何かに期待して生きていくのだと思う」

「アリアンサ・リマには、クラブのファンでない選手がたくさんいると思う。私はアリアンサ・リマに恨みはないし、我が家のような存在だ。アリアンサ・リマはアリアンサ・リマなんだ」

アリアンサ・リマへの想いを熱く語ったマンコは、自らが所属していた頃(2007〜2008年、2015〜2016年)と現在とでチームの経済状況が異なることにも言及した。

「私がいた頃のアリアンサ・リマは、選手への給料支払いが2ヵ月遅延したり、チケットの売り上げの入金を待たないと資金繰りに困っていたりと経済的な問題が多かった。私自身も給料が出ないのに試合に出ていた時期もあった。対照的に現在アリアンサ・リマに所属する選手は、良い給料をもらっている。支払いの遅延もないようで、労働環境は大幅に改善されている。だからこそ、今いる選手にはアリアンサ・リマのユニフォームに袖を通す責任を感じて、必ずクラブを1年で1部に昇格させてほしい」

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(30歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アトレティコ・グラウに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。元ペルー代表。