マンコが愛するアリアンサ・リマからオファーはあったのか? 当のマンコはその噂を否定

2020.07.10 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2020

▲ 2020年6月にアトレティコ・グラウへの加入を決めたレイモン・マンコ

2020年6月にデポルティーボ・ビナシオナルとの契約を解除したレイモン・マンコは、その数日後にアトレティコ・グラウへの加入を発表した。実は、ビナシオナル退団直後に、マンコの古巣でもある名門アリアンサ・リマへの移籍が噂されていたことがわかった。しかし、マンコ自身はそれを否定している。

マンコは2020年、前年王者のデポルティーボ・ビナシオナルに加入して、国内リーグはもちろんリベルタドーレスでの活躍にも期待が寄せられていた。だが、先のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックにより公式戦が中断し、それに伴う広告収入などが途絶えたことによってクラブの収入が落ち込んだのを理由にクラブ側がマンコの給与削減を持ちかけたところ、それに反発したマンコは契約解除を提案して両者の関係は壊れた。

マンコがビナシオナルの退団を表明した頃、アリアンサ・リマではウルグアイ人FWアドリアン・バルボアの退団を受けてその後釜を探しているところだった。アルゼンチン人FWルシアーノ・ポンス、チリ代表FWパトリシオ・ルビオ、アルゼンチン人FWベルナルド・クエスタらが補強の対象になっていた。結局、加入したのはパトリシオ・ルビオだった。

パトリシオ・ルビオはアリアンサ・リマへの加入に際して「このような名門の一員になれて嬉しい」と述べつつも、深掘りする質問への回答は避けた。

いずれは「大好きなアリアンサ・リマで引退したい」と公言しているマンコだが、その夢はまだまだ先になりそうだ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(29歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・ビナシオナルに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ活躍の場を移している。元ペルー代表