マンコのチャリティーオークション アリアンサ・リマ時代のユニフォームを競売にかけて寄付へ

2020.05.09 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2020

▲ 非常事態で貧困にあえぐペルー国民のために自身の私物のチャリティーオークションを開催したレイモン・マンコ (※写真はレイモン・マンコがアリアンサ・リマに在籍していた2016年のもの)

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックが南米大陸を混乱に陥れる中、ペルーでは感染者と死亡者の急増を受けて60日間に及ぶ外出規制や強制夜間外出禁止令などが発出されている。こうした非常事態を受けて、国ならびに国民のために何かできないかと主体的に動いているのがレイモン・マンコだ。

マンコは4月にも食料調達などに困る民間人に向けて食料配達などのボランティアを買って出ていたが、非常事態が引き続き改善されないことを受けて、再びマンコが動いた。

このたびマンコが取り組んでいる慈善事業は、同選手がデビューしたクラブチームでもあり、2015年から約1年間在籍していた首都リマの名門アリアンサ・リマで着ていたユニフォームの売却。マンコは Instagram を介してそれらのネットオークションを行った。

『2015年に着ていたアリアンサ・リマのユニフォームを競売にかける。この売り上げは、最も生活に困っている人々が食料を買うための資金として使われる』

オークションでは、ユニフォームのほか、マンコがレアル・ガルシラッソ戦でゴールを決めたときのスパイクも出品された。オークションに出すと、マンコのグッズは瞬く間に売れて、この売上金を週明けにも寄付するとマンコは宣言している。自身の所属するチームがあるリーグ1(ペルー1部リーグ)では再開の目処が立っていない状況下においても、マンコは困窮する国民に引き続き寄り添っている。

兼ねてからアリアンサ・リマのファンであることを公言しているマンコにとって、在籍時のユニフォームを競売にかけるのに抵抗はあったはずだが、それでもマンコは経済危機に陥る国民を救うことを第一条件としている

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(29歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。