女優、モデル、声優、弁護士とマルチな才能を持つベネズエラ出身のアナ・カリーナ・マンコさんは、長年アメリカで家族とともに暮らしている。身体は北米大陸にあっても、常に母国ベネズエラを案じているアナ・マンコさんが15日、母国のとある社会現象に怒りのツイートを投稿した。
アナ・マンコさんが怒っているのは、ベネズエラで政府が執っているガソリンの価格設定。昨年から続く政情不安に加えてCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)によるパンデミックが重なり混乱が収まっていないベネズエラでは最近、ニコラス・マドゥーロ政権がガソリンの価格を大幅に値上げした。ただでさえ昨年から続くハイパーインフレが国民を苦しめているにも関わらず、火に油を注ぐような愚策が断行されたのである。アナ・マンコさんは twitter で次のように書き殴っている。
「マラカイーボでは、ガソリンを20リットル買う場合は、40ドル(日本円で約4,310円)もの大金を警察または軍に支払わなければならない。強盗だ!」
En Maracaibo hay gasolina si estás dispuesto a pagarle a los policías/militares $40 por 20 litros de gasolina. Ladronismo!
— Ana Karina Manco ♡ (@akmanco) April 15, 2020
日本でのガソリンの平均価格は現在、1リットルあたり134円ほどで、20リットルでは2,680円。ベネズエラのガソリン代は、日本と比較しても高値であることがわかるだろう。しかも、ベネズエラ国民の平均月収は約464ドル(日本円で約5万円)だ。5万円前後の手取りしかもらえない国で、ガソリン20リットルが4,300円もかかるのは、国民にとっては大きな負担になる。
アナ・マンコさんは、国の横暴な政策に怒っているのである。
◆ アナ・カリーナ・マンコ
- 本名:
- アナ・カリーナ・マンコ・グスマン
- 生年月日:
- 1967年12月17日生まれ(53歳)
- 出身:
- ベネズエラ(首都カラカス)
- 最終学歴:
- サンタマリア大学、ベネズエラ中央大学
- 配偶者:
- ビセンテ・イグナシオ・ペレス
- 子ども:
- ディミトリ・ニコラス・ペレス・マンコ(息子)
アレクサ・カテリーナ・ペレス・マンコ(娘) - 職業:
- 女優、モデル、声優、弁護士
- twitter:
- @akmanco
- Instagram:
- anakarinamanco
- 公式サイト:
- anakarinamanco.com
4人兄弟の末っ子で、母は1960年代にラジオ番組のパーソナリティとして活躍したノルマ・テレーサ・マンコ・グスマンさん。13歳で舞台役者となったが、一旦芸能界から離れて17歳に復帰すると、複数の映画やドラマなどで主役や脇役を熱演した。1995年には当時の恋人ルイス・フェルナンド・キンテーロさんを旅客機墜落事故により失う不幸に遭遇したことで、1年間の休養を余儀なくされた。2002年5月25日に31歳でビセンテ・イグナシオ・ペレスさんと結婚して、二人の子どもに恵まれた。現在は米国のマイアミで家族と暮らしている。