マンコがピンク色のユニフォームを脱ぐ決断を下した。レイモン・マンコは19日、自身の Instagram で所属するスポルト・ボーイスの退団を表明した。理由は翌2020年の構想外としている。
今年のマンコは、上半期にはクスコのレアル・ガルシラッソに所属していたが、新監督との確執などから出場機会がなくなり、わずか5ヶ月で退団。6月には、前期で最下位に低迷したスポルト・ボーイスの1部残留を目標に掲げて加入した。マンコの加入が功を奏して、スポルト・ボーイスは最終節での1部残留を達成。功労者となったマンコは、試合後に涙を流して残留を喜んだ。
だが、チームのために尽力したマンコは、2020年のチーム構想に入っていないことが判明。アルゼンチン人のマルセーロ・ビバス監督が2020年に向けたチーム作りにおいて、マンコは構想外であることを19日の朝になってクラブハウスで知らされたという。退団を決めたマンコは、次のような心境を明かした。
「条件などの問題ではなく、お世話になった監督との衝突を避けるために退団する。監督の構想にないことがわかった以上、このチームにいる意義を見いだせなかったんだ。これはあくまでフットボールだからね。馴れ合いでここにいるわけじゃない」
退団の理由を明かしたマンコは、スポルト・ボーイスのサポーターへの感謝を惜しまなかった。
「ピンク色のサポーターや、支えてくれたすべての人たちに感謝している。加入初日から温かく歓迎してくれたし、愛情を日々感じていた。素敵なチームだよ」
マンコにはボリビアのクラブチームなどから関心が寄せられているが、マンコ自身は「次の移籍先を慎重に決めたい」として、慌てず検討するとのこと。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(29歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。