マンコの選手生命は、まだ終わらない。アメリカ中部テネシー州のジャクソン・テネシー・ブームというクラブチームは18日、元ペルー代表MFレイモン・マンコの加入を発表した。
昨年はリーガ2(ペルー2部リーグ)のファン・アウリッチでプレイしたが、退団後は無所属だったマンコ。2月末にペルー国内での移籍市場が閉鎖したことで、ペルー国内でマンコがプレイするには7月まで待たなければならない状況にあった。そのため、フリーの期間中は解説者やユーチューバーになるのではとも報じられていたほどだった。
そんなマンコを戦力として評価したのが、アメリカのクラブだった。ジャクソン・テネシー・ブームは地元の TST World Championship という賞金総額100万ドルの大会に臨む予定で、優勝のためにマンコのお力添えを賜ることにしたようだ。
ジャクソン・テネシー・ブームは、マンコの獲得について「賞金100万ドルを懸けて争う TST World Championship に臨むための、最初の国際的な契約としてレイモン・マンコを発表できることを光栄に思う」との声明を出している。
マンコが北半球でプレイするのは、サモーラFC(ベネズエラ)に所属した2017年以来、6年ぶりとなる。
◆ TST ワールドチャンピオンシップ 2023
- 開催時期:
- 2023年6月
- 開催地:
- アメリカ合衆国ノースカロライナ州
- 仕様:
- 7人制のサッカーイベント
- 優勝賞金:
- 100万ドル
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(32歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。元ペルー代表。