2022.06.23 FIFAワールドカップ 2022
11月にワールドカップが開催されるカタールまで観戦しに行く外国人には、「絶対に忘れてはいけない法律」があることをご承知だろうか。それは、セックスに関する法律だ。
厳格なイスラム教国であるカタールでは、婚姻関係にない男女間の性行為、ならびに同性愛を厳禁とする法律があり、違反した場合は最長で懲役7年の禁固刑に処せられるという。そのため、現地当局は「刑務所に行きたくなければ、不要な性行為は慎んだほうが身のため」との見解を示した。
他にも、試合の前後に市中での愛情表現(キスやハグなど)や、アルコールの摂取(飲酒)なども禁止されているため、平素その手の制約を受けていない国から訪れる外国人観客は、十分な注意が必要だ。
これに対し、FIFA(国際サッカー連盟)は「すべてのファンのプライバシーは尊重される」と宣言。夫婦以外のセックスも問題ないとの見解を示したが、この点に関してカタール政府からの回答は今のところ不明だ。FIFAとカタール政府との間での調整に委ねられるということか。婚姻関係がなければアウトということは、正式に交際しているカップルはもちろん、現地でのワンナイトラブなど言語道断ということになる。
果たして、ワールドカップ期間中にセックスしたことで刑務所にぶち込まれる者は出てしまうのか。余談だが、さかのぼること8年前のブラジルW杯では、元コロンビア代表MFカルロス・バルデラマ氏が選手に向けてワールドカップ期間中にセックスをするよう説いたこともある。