柔軟なマンコはクスコの高さを気にしない ピンポイントのスルーパスで見せ場を演出

2019.04.07 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2019
▲ アリアンサ・リマに勝った直後にピッチサイドで GolPerú のインタビューに応じるレイモン・マンコ

マンコにしてみれば、クスコの高さなどたいした問題ではない。

7日の試合に後半途中から出場したレイモン・マンコは、試合後のインタビューでクスコでの生活について何ら支障がないことを明言した。

レアル・ガルシラッソのホームタウンであるクスコは、アンデス山脈にあるインカ帝国の首都で、その標高は3,399mと富士山の八合目より100m以上も高い。西に太平洋を望む首都リマと比較すれば、酸素の薄さは説明の余地もなかろう。そんな高地クスコで、マンコは今シーズンを過ごしている。

7日に行われたアリアンサ・リマ戦に62分から出場したマンコは、得点にこそ関与しなかったが、離れたところからピンポイントのスルーパスを出すなど、調子の良さをアピールした。そして試合終了後にマイクを向けられると、マンコは試合回顧とクスコでの現在について口を開いた。

「難しい試合だったが、勝ち点3を獲れたことには満足している。クスコの標高については、もはや神話だね。すぐに慣れたし、今の私はどこに行ってもこれまでと同じようにプレイする自信がある」

アリアンサ・リマをクスコで破ったレアル・ガルシラッソは、(4月7日現在で)国内リーグの4位につけている。リーグ制覇を目指すチームにとって、マンコは欠かせない戦力となっている。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(28歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに所属し、ボランチやサイドハーフで活躍している。