気を吐いたマンコは個人技でゴール創造も、ゆるゆるの最終ラインが大量5失点と崩壊

2018.03.20 ペルー1部リーグ 2018
▲ 開始5分にロングシュートで先制のゴールを決めたフリオ・ランダウリ(中央)を祝福するレアル・ガルシラッソのチームメイト

3月20〜21日に行われたペルー1部リーグのトルネオ・デ・ベラーノ 第5節。クスコで行われた「レアル・ガルシラッソ×ウニオン・コメルシオ」は、レアル・ガルシラッソが快勝した。

観客はまばらでガラガラのスタンドを背に行われた試合は、レアル・ガルシラッソが5分に先制。左サイドにいたフリオ・ランダウリが思い切って左足を振り抜くと、ボールはニアサイドのゴールポストとキーパーの間をすり抜けてゴールに吸い込まれた。

レイモン・マンコを擁するウニオン・コメルシオの最終ラインには締まりがなく、23分にはジョニー・ビダーレスに右足のトゥーキックでシュートを決められると、32分にはセットプレイで相手のマークを簡単に外したことにより失点。さらにエンドの替わった後半の立ち上がりには、左サイドのスローインから相手のダイレクトパスに翻弄されると、イバン・サンティランがペナルティエリアの外からバナナシュートを決められ、ウニオン・コメルシオは4点差を追いかける形になった。

▲ 67分にレイモン・マンコ(27番)がキーパー(23番)とカバーに戻ってきた選手をフェイントで振り切る瞬間

この絶望的な状況で気を吐いたのは、ペルー代表への復帰と悲願のワールドカップ出場を目指すレイモン・マンコだった。67分に中盤からのフィードで最終ラインへ抜け出したマンコは、ファーストタッチのフェイントで飛び出したキーパーを抜き去ってカバーに戻ってきた選手もフェイントで振り切ると、冷静に持ち直したボールを右足でゴールに蹴り込んだ。マンコは喜ぶ素振りも見せずに、ゴールに入ったボールを拾って駆け足で自陣へと戻っていった。

ウニオン・コメルシオは89分にPKでさらに1点を返して2点差に詰め寄ったが、それでも最終ラインは最後まで緩いままで、90分にセットプレイからあっさりとゴールを許し、勝負を決する5点目を相手に献上してしまった。

グループの最下位に沈むウニオン・コメルシオは、マンコを擁する攻撃陣が好調なのに対し、ここ2試合で9失点の守備は至急対応すべき改善点である。

ペルー1部リーグ 2018 トルネオ・デ・ベラーノ 第5節 (2018/03/20)
レアル・ガルシラッソ 5-2 ウニオン・コメルシオ
ディエゴ・モラーレス GK ルイス・アラウーホ
ホセ・ベラスケス
ランプロス・コントジャンニス
ファン・ロハス
イバン・サンティラン
DF ハイメ・バスケス
ジョナタン・セグーラ
コーイチ・アパレシード
ダビ・ディアス
ジャン・トラゴダーラ
ルイス・ガルシア
(ジャン・ピエール・アルチンブー)
フリオ・ランダウリ
(アレハンデル・レカロス)
アルフレード・ラムーア
ジョニー・ビダーレス
(ルイス・アクイ)
MF エディ・レンテリーア
(アンヘル・オヘーダ)
ファン・モラーレス
ウィルメル・アギーレ
(ミゲル・カランサ)
ウィリアン・ミンベーラ
ディエゴ・マジョーラ FW レイモン・マンコ
クリスティアン・ボガード
フリオ・ランダウリ 05
ジョニー・ビダーレス 23
ジャン・トラゴダーラ 32
イバン・サンティラン 49
ジャン・トラゴダーラ 90
ゴール 67 レイモン・マンコ
89 クリスティアン・ボガード (PK)
ルイス・ガルシア イエロー
カード
ハイメ・バルデス
アンヘル・オヘーダ
アビーリオ・メネーセス 監督 ワルテル・アリスティサバル

会場: エスタディオ・インカ・ガルシラッソ・デ・ラ・ベガ (クスコ)

これがマンコの風邪予防 冷えるクスコのホテルで開いて閉じてまた開いて体温調節

2018.03.19 ペルー1部リーグ 2018

▲ クスコのホテルで寒さ対策と称して行った独特な体操を自身のInstagramにアップしたレイモン・マンコ

レアル・ガルシラッソとのアウェイ戦を控えた19日、ウニオン・コメルシオが宿泊したクスコのホテルで、元ペルー代表MFレイモン・マンコが独特なダンスを披露した。

富士山の九合目に近い標高にあるこの日のクスコは最高気温こそ14度あるが、17時には8度まで低下。極寒とはいわずとも、試合が行われる翌日の20時には、さらに冷え込むことが予想されている。それを受けて、レイモン・マンコは宿泊先のホテルで風邪予防に余念がない。

マンコは両手を上げて両脚を開くと、飛び跳ねながら両手と両脚を開いては閉じて、また開いて…の動作を繰り返した。その様子を、自身のInstagramアカウントに投稿したマンコは、「クスコの寒さに早くから慣れないと」とのコメントを添えつつも「Jajajajaja(ハハハハハ…)」と笑いを表す文字列も記載。マンコ自身もこの動画をネタ感覚で投稿したとも推測できるが、この投稿には250以上の「いいね!」がついた他、ペルー国内のメディアで記事にもなった。

ちなみに、ウニオン・コメルシオはこの翌日の試合で大敗。しかし、オリジナル体操の効果があったのか、マンコは後半にゴールを決めて存在感を示した。

マンコのフリーキックから先制も… 後半の大量失点でウニオン・コメルシオは逆転負け

2018.03.15 ペルー1部リーグ 2018
▲ 前半に先制ゴールをアシストしたレイモン・マンコ(左)

3月13〜15日に行われたペルー1部リーグのトルネオ・デ・ベラーノ 第8節。ヌエバ・カハマルカで行われた「ウニオン・コメルシオ×スポルト・ウアンカージョ」は、敵地に乗り込んだスポルト・ウアンカージョが逆転勝利を収めた。

先制したのはウニオン・コメルシオで、24分にレイモン・マンコのフリーキックをジョナタン・セグーラが頭でゴールに押し込んだ。

ところがウニオン・コメルシオはリードを守りきれず、36分にマルシオ・バルベルデに直接フリーキックを決められて同点にされた。

後半はスポルト・ウアンカージョがゴールを重ねる。まずは59分、先制点を挙げたマルシオ・バルベルデが左サイドをドリブルで駆け上がってクロスを上げると、カルロス・ノイマンのヘディングによるゴールをお膳立て。さらに65分にはマルシオ・バルベルデがペナルティエリアで二人の狭い間を突破してシュートを決めて、バルベルデは2ゴール1アシストの大活躍をみせた。

後半のアディショナルタイムには途中出場のチャベス・モンサルボがドリブルでゆっくり進むと、ペナルティエリアで二人の間を割って、飛び出してきたキーパーをあざ笑うかのようなループシュートを決めてトドメを刺した。

ウニオン・コメルシオは守備の脆さを露呈して4点も取られたが、ペルー代表への復帰を目指しているレイモン・マンコは得意のフリーキックで1アシストを記録した。マンコのフリーキックは、リカルド・ガレカ監督の目に届いただろうか。

ペルー1部リーグ 2018 トルネオ・デ・ベラーノ 第8節 (2018/03/15)
ウニオン・コメルシオ 1-4 スポルト・ウアンカージョ
ルイス・アラウーホ GK ジョエル・ピント
セーサル・ルイス
ジョナタン・セグーラ
コーイチ・アパレシード
ダビ・ディアス
DF セバスティアン・ロハス
リチャール・サリナス
ロドリーゴ・コロンボ
マヌエル・コラーレス
アンヘル・オヘーダ
ファン・モラーレス
ミゲル・カランサ
(アルマンド・ポロ)
レイモン・マンコ
ウィリアン・ミンベーラ
MF マルシオ・バルベルデ
(リカルド・サルセード)
アルフレード・ロハス
モイセス・ベラスケス
マルコス・リウージャ
ビクトル・ペーニャ
(カルロス・ジャイルシーニョ)
ウィルメル・アギーレ FW カルロス・ノイマン
(チャルレ・モンサウボ)
ジョナタン・セグーラ 24 ゴール 36 マルシオ・バルベルデ
59 カルロス・ノイマン
65 マルシオ・バルベルデ
90+1 チャベス・モンサルボ
ウィリアン・ミンベーラ
セーサル・ルイス
イエロー
カード
カルロス・ノイマン
アルフレード・ロハス
ワルテル・アリスティサバル 監督 マルセーロ・グリオーニ
主審: ジョバーニ・ギジェルモ・ケベード
会場: エスタディオ IPD (ヌエバ・カハマルカ)

代表監督がマンコを称賛 ワールドカップへの扉がまだ開いていることにマンコは興奮

2018.03.08 ペルー代表
▲ ペルー代表のリカルド・ガレカ監督(左)とレイモン・マンコ(右)

マンコがワールドカップへ行ける可能性はどれほどなのか。7日、ペルー代表のリカルド・ガレカ監督がレイモン・マンコについて言及し、同選手の才能とパフォーマンスを絶賛した。

ペルー代表では先日、テクニカルアシスタントコーチを務めているノルベルト・ソラーノ氏がマンコ待望論を口にしたばかりで、同氏の発言に感化されたかのようにガレカ監督がマンコについて初めて言及した。

「マンコの最大の魅力は、あふれる才能だ。そして年齢も選手として理想的な27歳でもある。我々はキャリアを追ってきて、今はマンコが成熟の段階にあるとみている。昔は感情的になる面もあったが、今は精神的にも落ち着いている」

ラジオ・カピタルのインタビューで語ったガレカ監督の発言からは、マンコが高く評価されていることがわかる。そして同監督は、マンコをペルー代表に招集する可能性について次のように述べた。

「彼はペルー出身だから、二重国籍(マンコは幼少期に住んでいたベネズエラの国籍も有している)については気にしていない。重要なのは彼がペルー代表のために貢献することだ」

▲ 17歳の頃はペルー代表を背負って立つ若手のホープと評されていたレイモン・マンコ (写真は2012年以前のもの)

ペルー代表の扉はマンコにも開かれていることを示唆するコメントを、ガレカ監督は残した。これらの発言をペルー国内のメディアが一斉に報じると、その事実を知ったマンコは代表に復帰できるかもしれないことと、ワールドカップに出場できるかもしれないことに興奮を抑えきれない様子だ。

「自分の今いる環境と取り組んでいる練習が正しい方を向いていることを確信できた。私を勇気づけてくれたガレカ監督に感謝している」

そして、マンコは数年前にあった私生活のゴタゴタは過去のことで、現在は家族と平和な時間を過ごせていることを強調。
「今に至るまでには相当な時間を要した。離婚も経験したし、ベネズエラでは政情不安から家族に心配をかけた。でも今は妻と子どもたちといっしょに平和な私生活を送れているよ。人間だから時には誤った方へ歩くこともあるけれど、軌道修正する時間がしっかりあれば問題は解決できるはずさ」

一方では、再びヨーロッパのチームでプレイすることと、ペルー代表に復帰してワールドカップに出ることが当面の目標であることを強調したマンコ。もしも願いが叶うなら…2018年はマンコにとって特別な一年になりそうだ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

“身内”からもマンコ待望論 「彼は非常に才能にあふれ、おもしろい可能性を秘めている」

2018.03.05 ペルー代表
▲ 地元メディアの取材に応じた元ペルー代表MFノルベルト・ソラーノ氏。2015年からはペルー代表でテクニカルアシスタントコーチを務めている

ペルー代表の“身内”に、レイモン・マンコの代表復帰を主張している人物がいる。元ペルー代表MFで、現在はペルー代表のテクニカルアシスタントコーチを務めているノルベルト・ソラーノ氏だ。

現役時代にニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)などで活躍し、現在は43歳になったソラーノ氏は、ロシアでのワールドカップではペルー代表に新たな力が必要との見解を示し、具体的な戦力として27歳のレイモン・マンコと26歳のアレハンドロ・オーベルの二人を挙げた。

「ワールドカップ出場が選手のモチベーションになることは歓迎すべきだし、今年はすべてのペルー人選手に門戸が開かれている。私はまずレイモン・マンコに言及しよう。この男(マンコ)は非常に才能にあふれ、おもしろい可能性を秘めている。彼が代表に復帰しても決して驚くことではない」

ソラーノ氏は、マンコのポテンシャルを高く評価していて、今年の国内リーグでのパフォーマンスにも満足しているという。それだけでなく、マンコが最後にペルー代表で出場した2013年8月の親善試合(vs韓国戦)のことも覚えていると述べた。

マンコの他では、名門アリアンサ・リマでプレイするアレハンドロ・オーベルについても「代表で見てみたい選手」と興味を示したソラーノ氏は、仮に今年のワールドカップに出られなかったとしても、その先の代表で招集される可能性について含みを持たせた。

「最終的な決定はガレカ(監督)にあり、もしかしたら彼らは現時点で代表に呼ばれないかもしれないが、翌年にはコパ・アメリカもあるからいずれ必要な存在になるだろう」

マンコとオーベルの二人については現時点でも代表に呼ぶことを推奨しているソラーノ氏の思いは、リカルド・ガレカ監督との間にどれほどの乖離があるのか。そして、二人はロシア大会に出場する機会に恵まれるのか。

◆ ノルベルト・ソラーノ

本名:
ノルベルト・アルビーノ・ソラーノ・トドコ
生年月日:
1974年12月12日生まれ(4歳)
出身:
ペルー(カヤオ)
身長:
175cm
ポジション:
ミッドフィルダー

1993年にスポルティン・クリスタルの下部組織からトップチームに昇格したが、レギュラーを獲得したのは出戻りの1994年からで、同年からペルー代表にも招集されるように。イングランドのプレミアリーグで長く活躍し、キャリアのピークは1998年から6シーズン在籍したニューカッスル・ユナイテッドで、233試合に出場して38ゴールをマークした。2012年に現役引退。2015年からはリカルド・ガレカ監督の下でペルー代表のテクニカルアシスタントコーチを務めている。

ペルー国内で沸き上がるマンコ待望論 「なぜマンコでなくシウーチョを招集したのか」

2018.03.05 ペルー代表
▲ 21歳で初めてペルー代表に招集されたロベルト・シウーチョ

3月3日、リカルド・ガレカ監督は同月下旬に予定されている国際親善試合に臨むペルー代表メンバー26人を発表。その中にレイモン・マンコの名前がなかったことに異を唱えるジャーナリストが、国内メディアに記事を寄稿した。そのタイトルは
【なぜガレカは、マンコでなくシウーチョを招集したのか】

ペルーのスポーツサイト「depor.com」に寄稿されたアルトゥーロ・レジェス氏のコラムには、レイモン・マンコが招集されず、21歳のロベルト・シウーチョが招集されたことへの疑問が綴られている。

「ガレカ監督が発表した最新のペルー代表メンバーについた暗黙の価値は、将来ワールドカップへの出場も約束されたものだろう。選ばれた26人は尊敬すべき選手ばかりだが、明日を築くには確たる基盤が必要。その哲学に基づくと、ロベルト・シウーチョの招集は果たして適切なのか」

「今のマンコは、再び代表に戻っても観る者を興奮させるだけのコンディションにある。ウニオン・コメルシオでレギュラーを得たことでマンコのパフォーマンスは安定し、その才能を発揮できることも証明した。マンコにはワールドカップへの明確な目標があるし、実際に彼の右足は“詩”であり続けている。攻撃の起点となるパスにアシスト、右ウイング、そして司令塔として機能するだけでなく、ゴールを決めるフリーキックの技術もある。21歳のシウーチョに同じだけの才能を見いだせるかと問えば、答えはすぐに出るだろう」

▲ 久しくペルー代表に招集されていない27歳のレイモン・マンコ (写真はUTC時代のもの)

「技術の裏付けはなく経験豊富でもないが、それでもガレカ監督に呼ばれたシウーチョにはスタミナがある。長く走れる点は彼の長所であり、武器になる。ガレカはそこを評価したのだろう」

「最後に、シウーチョが代表メンバーとしてロシアへ行く可能性はほとんどない。その理由には、厳しい競争があるからだ。アンドレ・カリージョやエディソン・フローレス、パオロ・ウルタード、アンディ・ポロといった不動の中盤に取って代わるだけの何かをアピールしなければならない。シウーチョがワールドカップに出られるまでには多くの試練が待っている」

レイモン・マンコもロベルト・シウーチョもペルーの国内リーグでプレイしていて、ポジションも似ているが、今季における両者の違いはひとつ。ゴールだ。得意の右足で直接フリーキックを決めている前者とは対照的に、後者はまだゴールを決めていない。寄稿したアルトゥーロ・レジェス氏は、大舞台で最後にものをいうのは経験値として「なぜマンコでなくシウーチョを招集したのか?」と、代表監督の人選に疑問を投げかけている。同氏が国際舞台で観たいのは、マンコだ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

ガレカの眼中にマンコは不在… ワールドカップのメンバーはこの26人から絞り込みか

2018.03.05 ペルー代表
▲ チームの順位上昇を目指して気を引き締めている元ペルー代表MFレイモン・マンコ

FPF(ペルーサッカー連盟)は4日、3月末に行われる国際親善試合に臨む代表メンバー26人を発表した。リカルド・ガレカ監督が26人に直接電話をかけたとのことで、そのうち19人が国外のクラブチームに所属する選手という構成になった。

ペルー代表は3月23日にクロアチア代表と、27日にはアイスランド代表と親善試合を行う予定になっていて、今回のメンバー発表はこの2試合のためのメンバー。しかしワールドカップが間近に迫っていることから、今回呼ばれた26人の大半がそのままロシア大会のメンバーとなる可能性が高いとみられる。

ペルー代表で長年不動のセンターフォワードとして君臨しているパオロ・ゲレーロの名前がないのは、同選手が薬物使用疑惑の制裁により出場停止処分の真っ只中にあるからで、処分が解かれる5月3日以降にはガレカ監督がペルー代表に招集するのは確実とみられている。ワールドカップのメンバーは、今回の26人+ゲレーロから厳選することになりそうだ。

一方、ペルーの一部メディアで名前の挙がっていた、アレクシ・ゴメス(24歳)とレイモン・マンコ(27歳)の名前は今回の招集リストになかった。この2人のワールドカップ出場は厳しいとする見方が大勢だ。

3月下旬の国際親善試合に臨むペルー代表メンバー26人は、下記の通り。

選手名 年齢 所属クラブ ()内は外国
GK アレハンドロ・ドゥアルテ 23 サン・マルティン
カルロス・カセダ 26 デポルティーボ・ムニシパル
ホセ・カルバージョ 32 UTC
DF アルベルト・ロドリゲス 33 アトレティコ・ジュニオール (コロンビア)
アルド・コルソ 28 ウニベルシターリオ
アンデルソン・サンタマリア 26 プエブラ (メキシコ)
ミゲル・アラウーホ 23 アリアンサ・リマ
ミゲル・トラウコ 25 フラメンゴ (ブラジル)
クリスティアン・ラモス 29 ベラクルス (メキシコ)
ルイス・アドビンクラ 27 ロボス・デ・ラ・BUAP (メキシコ)
ニルソン・ロジョーラ 23 FBCメルガール
ルイス・アブラン 22 ベレス・サルスフィエール (アルゼンチン)
MF パオロ・ウルタード 29 ビットーリア・ギマリャエス (ポルトガル)
クリスティアン・クエバ 26 サンパウロ (ブラジル)
レナート・タピア 22 フェイエノールト (オランダ)
アンディ・ポロ 23 ポートランド・ティンバーズ (米国)
セルヒオ・ペーニャ 22 グラナダ (スペイン)
ジョシマール・ジョトゥン 27 オーランド・シティ (米国)
エディソン・フローレス 23 オールボー (デンマーク)
ペドロ・アキーノ 22 ロボス・デ・ラ・BUAP (メキシコ)
クリスティアン・ベナベンテ 23 シャルルロワSC (ベルギー)
ロベルト・シウーチョ 21 ウニベルシターリオ
FW ベト・ダ・シルバ 21 アルヘンティノス・ジュニオルス (アルゼンチン)
ジェフェルソン・ファルファン 33 ロコモティフ・モスクワ (ロシア)
ラウール・ルイディアス 27 モナルカス・モレーリア (メキシコ)
アンドレ・カリージョ 26 ワトフォード (イングランド)

マンコの目前で抱き上げてキス? 実は乱闘で喧嘩両成敗につき両者にレッドカード

2018.02.24 ペルー1部リーグ 2018
▲ ファン・モラーレスをアドリアン・セーラ(左)が抱き上げた瞬間。近くで見ているのは元ペルー代表MFレイモン・マンコ(27番)

2月24日に行われたペルー1部リーグの試合中に珍事が起こった。プレイが止まった直後に両チームの選手が抱き合ってあたかもキスをしているかのようなシチュエーションを生み出した。

珍事が発生したのは、ウニオン・コメルシオの1点リードで迎えた70分のこと。サイドライン際でファン・モラーレスがアドリアン・セーラのタックルを受けて倒されると、怒ったモラーレスは立ち上がり際にセーラへクレームをつけた。セーラは立ち上がりながら相手の胸ぐらをつかもうとすると、モラーレスは胸ぐらをつかまれまいと両腕でセーラを引き寄せた。するとセーラもモラーレスの上半身に両腕を回して抱きかかえたため、試合は一時中断した。

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角度によってはセーラとモラーレスがキスをしているかのようにも映り、この試合の解説者が失笑するほどに滑稽な一幕だった。

抱き合った両者は愛し合っていたわけではなく、接触プレイを巡って怒りをぶつけ合っていただけであり、両者を引き離した主審は喧嘩両成敗で退場処分とした。この様子を至近距離で見ていた元ペルー代表MFレイモン・マンコは、なかば呆れた様子で喧嘩の輪に近づき沈静化を図った。

なお、この試合はマンコの直接フリーキックによる今季初ゴールなどで、ウニオン・コメルシオが初勝利を収めた

勝利を渇望していたマンコの直接フリーキック炸裂 ウニオン・コメルシオは今季初勝利

2018.02.24 ペルー1部リーグ 2018
▲ 38分に同点に追いつく直接フリーキックを決めた元ペルー代表MFレイモン・マンコ(右)

2月23〜25日に行われたペルー1部リーグのトルネオ・デ・ベラーノ 第4節。ヌエバ・カハマルカで行われた「ウニオン・コメルシオ×デポルティーボ・ムニシパル」は、元ペルー代表MFレイモン・マンコのフリーキックで追いついたウニオン・コメルシオが逆転勝利を収めた。

先制したのはデポルティーボ・ムニシパルで、22分にアドリアン・セーラがコーナーキックをヘディングで叩きつけて先制した。

先制点を許したことで、3連敗中のウニオン・コメルシオには嫌な空気が漂ったが、それを払拭したのはマンコの右足だった。38分にペナルティアークでセットプレイを得ると、マンコの右足から放たれた直接フリーキックが壁の間を抜けてゴールに吸い込まれた。キーパーは逆を取られて、マンコのフリーキックに反応できなかった。同点ゴールを決めたマンコは、親指と人差し指で作った輪っかを目に当てて、ゴールの喜びを表現した。

後半、ウニオン・コメルシオは56分に相手陣内の中央でセットプレイを得ると、エリック・レンテリーアが右足でフリーキックを決めて逆転に成功した。

70分にはボールを巡って交錯したアドリアン・セーラがファン・モラーレスを抱きかかえるように持ち上げ、喧嘩両成敗でともに退場になる一幕も。ウニオン・コメルシオは厳しい局面を乗り越えて、今季初勝利を収めた。

ペルー1部リーグ 2018 トルネオ・デ・ベラーノ 第4節 (2018/02/24)
ウニオン・コメルシオ 2-1 デポルティーボ・ムニシパル
アンヘル・サムーディオ GK カルロス・カセダ
ハイメ・バスケス
ジョナタン・セグーラ
コーイチ・アパリシオ
ダビ・ディアス
DF アルダイール・サラサル
アドリアン・セーラ
ジョルディ・ビルチェス
アルバロ・アンプエーロ
エリック・レンテリーア
(クリスティアン・ダビラ)
アンヘル・オヘーダ
ファン・モラーレス
レイモン・マンコ
MF アルマンド・アルファヘーメ
ラファエル・グアルデラス
(ホセ・カルロス・フェルナンデス)
ダニエル・カブレーラ
パブロ・ラバンデイラ
(リカルド・ブイトラーゴ)
ホセ・マンサネーダ
ダニエル・リベーラ
(アルマンド・ポロ)
ウィルメル・アギーレ
(ミゲル・カランサ)
FW イタロ・レガラード
(ロドリーゴ・クーバ)
レイモン・マンコ 38
エリック・レンテリーア 56
ゴール 22 アドリアン・セーラ
アルマンド・ポロ イエロー
カード
パブロ・ラバンデイラ
ホセ・カルロス・フェルナンデス
ファン・モラーレス レッド
カード
アドリアン・セーラ
ホセ・カルロス・フェルナンデス
ワルテル・アリスティサバル 監督 ビクトル・リベーラ
主審: ヘスス・カルタヘーナ
会場: エスタディオ IPD (ヌエバ・カハマルカ)

自由奔放なマンコの元妻の勝負服 デニムのホットパンツで三人目の結婚相手探しも順調

2018.02.22 ペルー1部リーグ 2018
▲ クラブで男性と顔を隠しながら写真に収まるフィオレーラ・アルサモーラさん(左)

ペルー人モデルのフィオレーラ・アルサモーラさんは、元ペルー代表MFレイモン・マンコとの結婚を機に有名になった。マンコとの離婚後も彼女の動向には注目が集まり、ペルー国内ではしばしば芸能ネタのように報じられることも。そんな“マンコの元妻”が今回取り上げられたのは、彼女の衣装について。

最近撮影されたとみられる複数の写真を確認すると、フィオレーラさんはデニムのホットパンツを好んで履いていることがわかる。モデルならではのスタイルの良さで、艶っぽい脚線美を惜しげもなく披露しているフィオレーラさんは、自身のセックスアピールを熟知している。

観光地で、リゾートビーチで、そしてクラブで男と写った写真からは、公私ともに充実している様子がみてとれる。現在“バツ2”のフィオレーラさんは、三人目の結婚相手探しも順調のようだ。

一方、フィオレーラさんの元夫レイモン・マンコは、現在行われているペルーの夏季リーグで3連敗と調子が上がっていない。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

バツ2になっていたマンコの元妻がテレビ番組で発した謎の“エリザベス・テイラー宣言”とは

2018.02.22 ペルー1部リーグ 2018
▲ フィオレーラ・アルサモーラさんが当時の夫(元ペルー代表MFレイモン・マンコ)と笑顔で写っているツーショット写真

元ペルー代表MFレイモン・マンコの元妻であるフィオレーラ・アルサモーラさんが、半年足らずでスピード離婚していたことがわかった。本人がペルーのテレビ番組に出演した際に明かした。

フィオレーラ・アルサモーラさんは2013年にレイモン・マンコと結婚したが、その後離婚。しかもマンコと夫婦であった時期にペルー代表FWパオロ・ゲレーロと不倫していた事実が発覚するなど、スキャンダルで世間を騒がせた。

その後、フィオレーラさんは2017年5月にアメリカ人の実業家と再婚すると、母国ペルーを離れて地中海沿岸の都市で贅沢な暮らしを送っていると報じられていた。しかし、二度目の結婚生活も長くは続かなかった。

▲ 故・エリザベス・テイラー氏のごとく生きているうちに何度も結婚したいと口にしたフィオレーラ・アルサモーラさん

2018年になって新年のテレビ番組に出演したフィオレーラさんは、現在独身であることを暴露。
「私ね、ほんの数ヶ月前に離婚したの。そんなこんなで、私はエリザベス・テイラーのように7回くらい結婚するつもりでいるわ」

生前に結婚と離婚を8度繰り返したエリザベス・テイラー(故人)と自分を重ね合わせて、フィオレーラさんは自分も故人のような色恋に富んだ人生を歩みたいと表現したのである。

◆ エリザベス・テイラー

本名:
デイム・エリザベス・ローズモンド・テイラー
職業:
女優
出身:
イングランド(ロンドン)
生誕:
1932年2月27日
生年月日:
2011年3月23日(享年79)
身長:
162cm
婚姻歴:
8回

「最高の映画スター」と呼ばれる世界的な大女優。1942年には10歳で映画に出演し、子役から映画界で存在感を示した。主な代表作は『緑園の天使』、『陽のあたる場所』、『バターフィールド8』、『クレオパトラ』、『バージニア・ウルフなんかこわくない』など。

38歳のおばさん記者にナメられたマンコが即座に批判 至上の反撃は代表復帰の有言実行

2017.12.21 ペルー代表
▲ ペルー代表への復帰を目指しているレイモン・マンコをtwitterで嘲笑したアンドレア・ローサ記者

38歳のおばさんにナメられたマンコは、己の抱負を嘲笑されたことを看過できなかった。ワールドカップ出場のためにペルー代表への復帰を真面目に目指しているレイモン・マンコは、クリスマスを前に“場外”でバトルを繰り広げている。

レイモン・マンコは今月、地元のマスコミに対して2018年の抱負を語り、ロシア大会に出場すべくペルー代表への復帰を目指してあらゆる努力を惜しまない意向を公言していた。そんなマンコをあざ笑ったのが、38歳のペルー人女性記者であるアンドレア・ローサ氏。彼女は自身の twitter で「旅先でマンコの目標を知らされたわ(取材する気はないわよ)」などとツイートして笑い、マンコが代表に復帰する可能性はないと小馬鹿にしたという。(現在は削除済み)

このツイートに憤慨したマンコは、おばさん記者を批判。“とても無礼な人物”との表現で、痛烈に批判した。

▲ 自身の抱負をけなされて即座に反論したレイモン・マンコ

「あのように人を嘲笑する理由は何なのか。表現の自由が認められている国でも、一定の敬意を払えない主張には賛同も共感もできない。とても無礼な人物だと思う」

「私には家族がいて、私は家族のために生きている。ペルー代表への復帰も、ワールドカップへの出場も自分だけの目標ではなく、家族も応援してくれていることなんだ。だから黙っていられなかった。彼女が、私に対して暴力的で悪質な意見を述べることを断つよう、真剣に求める」

怒りの感情を自制しながら反論したマンコがローサ氏を見返すためには、有言実行あるのみ。ペルー代表に復帰してワールドカップにも出場すれば、憎きおばさん記者に対する『至上の反撃』となるが果たして。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。