マンコ争奪戦に2チームが名乗り マンコを奪い合う三つ巴の争いを制するのはどこだ?

2018.11.28 ペルー1部リーグ 2018
▲ レイモン・マンコ(写真)の獲得を検討しているチームが1から3に増えた

ウニオン・コメルシオを年内に退団予定のレイモン・マンコを、即戦力として高く評価しているチームがひとつでないことがわかった。ペルーのスポーツサイト「Libero」が報じている。

マンコについては当初、首都リマ近郊の港町カヤオをホームタウンとするスポルト・ボーイスが獲得に向けて交渉を始めると、ペルー国内の複数のメディアが報じていた。事実、つい最近にもマンコ自身がInstagramにスポルト・ボーイスへの移籍に前向きだと匂わせる投稿をした。ところが、その投稿はわずか10分後に削除されていた。

兼ねてからマンコは、病弱な父を心配して両親の近くに住みたいと首都リマへの移住を希望していた。そしてリマのチームで試合に出られれば、念願のペルー代表復帰がより現実的となる点でも、マンコにとってリマやその近郊にあるクラブチームへ移籍することはメリットなのである。そこに名乗りを上げたのが、デポルティーボ・ムニシパル、アカデミア・カントラオの2チームだ。

デポルティーボ・ムニシパルはリマがホームタウンで、アカデミア・カントラオはリマ近郊の港町カヤオがホームタウンであるため、どちらもマンコの希望には合致しているチームだ。とりわけ、2019年のスダメリカーナ出場権を獲得しているデポルティーボ・ムニシパルは、所属チームで国際大会に出たいと主張しているマンコにとって魅力的に映るかもしれない。

すでに交渉中であるとされるスポルト・ボーイスが、このまま交渉成立に持ち込むか。それとも、デポルティーボ・ムニシパル、アカデミア・カントラオのいずれかがマンコをかっさらうのか。マンコを奪い合う三つ巴の争いを制するのは、どのクラブになるだろう。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

スポルト・ボーイスがマンコに接触か 首都リマへの帰還願望を利用して獲得交渉へ

2018.11.19 ペルー1部リーグ 2018
▲ 2018年はウニオン・コメルシオで攻撃の要として活躍したレイモン・マンコ(中央)

スポルト・ボーイスが、2019年に向けた補強策のひとつとして元ペルー代表MFレイモン・マンコの獲得を検討していることがわかった。現地メディアが報じた。

スポルト・ボーイスはすでにマンコと接触しているようで、マンコが必要である旨を伝えているという。スポルト・ボーイスがマンコの獲得に向けて動き出した背景に、マンコの家族の事情がある。マンコの父が今年病に倒れたのを契機に、マンコは「できるだけ両親の近くに住みたい」と首都リマやその近郊都市に移住することを望むようになっていた。首都リマの西部にある港町のカヤオを本拠地とするスポルト・ボーイスは、マンコの希望を叶えられるチームのひとつなのだ。

両者の交渉は12月の第1週までに結論が出る見込みで、早ければ年内にもマンコの来年の舞台が決まる可能性もある。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

マンコはピッチのファンタジスタ 圧巻の3アシストでウニオン・コメルシオを勝利に導く

2018.11.08 ペルー1部リーグ 2018
▲ 68分にゴールを決めたマティアス・スッカル(左)は、アシストしたレイモン・マンコ(右)に近寄って抱き合う

11月6〜8日に行われたペルー1部リーグの後期 第13節。モジョバンバで行われた「ウニオン・コメルシオ×スポルト・ロサリオ」は、ウニオン・コメルシオが点の取り合いを制した。

ペルー代表復帰を目指しているレイモン・マンコが、圧巻の3アシストでチームの勝利に貢献した。まずは16分、センターサークルの近くまで下がったパスを受けたマンコが右足でフィードすると、前線の右に開いていたホセ・リベーラがペナルティエリアに入って伸ばした右足にボールを当ててゴールネットを揺らした。だが、先制した直後にウニオン・コメルシオはセットプレイから失点して、1−1 で前半を終了した。

後半、ウニオン・コメルシオは64分からの10分間で3点を重ねた。まずは64分、右サイドの高い位置でマンコ、ミゲル・カランサ、ダビ・ディオーセスとつないでマンコの足元に戻ったボールを、マンコはペナルティエリアでシュートを打たず左へ転がした。マンコのラストパスをホセ・リベーラがペナルティアークでシュートに持ち込むと、相手に当たったボールは弧を描いてループシュートのようにゴールへ決まった。

66分に退場者を出したスポルト・ロサリオとは対照的に、ウニオン・コメルシオは68分に3点目を奪取。カウンターを仕掛けてマンコが相手陣内を猛然と駆け上がってミゲル・カランサのスルーパスでペナルティアークの右側まで達すると、マンコはグラウンダーのクロスを上げてマティアス・スッカルのゴールをアシストした。さらにウニオン・コメルシオは74分にも追加点を挙げて、4-1 とした。

終盤にはPKを決められて2点差に詰め寄られたが、マンコの3アシストが効いてウニオン・コメルシオが勝ち点3を獲得した。

ペルー1部リーグ 2018 後期 第13節 (2018/11/08)
ウニオン・コメルシオ 4-2 スポルト・ロサリオ
アンヘル・サムーディオ GK ルイス・ジョントップ
エドゥアルド・ウリーベ
クリスティアン・ダビラ
エディ・レンテリーア
ダビ・ディアス
DF アンヘロ・ベーガ
エリック・ロッシ
ジョン・タピア
ファリ・ハサウイー
ダビ・ディオーセス
アンヘル・オヘーダ
ホセ・リベーラ
(デニス・バスケス)
レイモン・マンコ
ミゲル・カランサ
(ライ・ゴメス)
MF カルロス・ウリーベ
パウロ・ゴジョネーチェ
ロナルド・アンディア
ヘラール・タバーラ
(ラウール・ティト)
ファン・ディエゴ・グティエレス
カルロス・プレシアード
(マティアス・スッカル)
FW アラン・ムリアルド
(セバスティアン・テルネーロ)
ホセ・リベーラ 16
ホセ・リベーラ 64
マティアス・スッカル 68
ミゲル・カランサ 74
ゴール 18 アラン・ムリアルド
85 カルロス・ウリーベ (PK)
アンヘル・オヘーダ イエロー
カード
アラン・ムリアルド
ファリ・ハサウイー
パウロ・ゴジョネーチェ
レッド
カード
ファン・ディエゴ・グティエレス
ホセ・マルセーロ・ビバス 監督 ライネル・トーレス
主審: ビクトル・カリージョ
会場: エスタディオ・レヒオナル・IPD・モジョバンバ (モジョバンバ)

公私ともに順調なマンコが12月に再婚へ お相手は4年以上交際しているリリア・モレッティさん

2018.11.06 ペルー1部リーグ 2018
▲ リリア・モレッティさん(右)との愛を4年以上育んでいるレイモン・マンコ(左)。二人の愛は結婚という形で実ることになった

ペルー代表への復帰を目指しているレイモン・マンコが、年内にも再婚することがわかった。ペルーのポータルサイト「trome」が報じている。

マンコの再婚相手はペルー人女性のリリア・モレッティさんで、マンコとは4年以上前に交際を開始。二人の間にはすでに子どももいるが、結婚式を行うタイミングを逸して現在に至ったという。結婚式の予定日とされる12月12日はペルー国内リーグもシーズンオフにあり、マンコの仕事には影響を及ぼさない。場所は、マンコの故郷である首都リマ近郊のルリンで行うとのこと。

マンコは2013年にペルー人モデルのフィオレーラ・アルサモーラさんと結婚したが、翌年には離婚。その後、気ままな恋愛をしてエリザベス・テイラーさんのように結婚と離婚を繰り返すと宣言した性に奔放なフォオレーラさんとは対照的に、マンコは離婚後に知り合ったリリアさんと地道に愛を育んできた。マンコがベネズエラへ移籍したときも、リリアさんはいっしょに移住したが、政情不安のベネズエラでは生活になじめない苦難も経験。そして夫婦となる時を来月に控え、マンコは将来の妻となる恋人への想いを次のように表現している。

「(リリアは)我が人生の大切なパートナーだよ。彼女はいつも私を支えてくれるし、愛する彼女の期待に応えたいと思って私もまたがんばれるんだ。彼女が私のためにしてくれたすべてのことに感謝しているし、これからもずっと守り続けたい。愛している」

かつては好不調の波が大きかったが、近年のマンコは公私ともに安定していて、所属するウニオン・コメルシオでは10番を着けて中心選手として活躍。さらには故郷のルリンの地方議会選挙に立候補すると、当選して議員としての人生もスタートさせたばかりだ。

あとは、マンコがペルー代表に復帰すれば、リリアさんは極上の“あげまん”であることが証明される。公私ともに順調なマンコの今後に注目だ。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

ペナルティエリアはマンコの独壇場 PK&リフティングボレーシュートで観る者を魅了

2018.10.24 ペルー1部リーグ 2018
▲ 後半にPKとリフティングボレーシュートを決めてチームメイトの祝福を受けるレイモン・マンコ(中央)

10月23〜25日に行われたペルー1部リーグの後期 第9節。ヌエバ・カハマルカで行われた「ウニオン・コメルシオ×スポルト・ウアンカージョ」は、レイモン・マンコの2ゴールなどでウニオン・コメルシオが勝利を収めた。

この試合で最も活躍したのは、元ペルー代表MFレイモン・マンコだった。まずは18分、自陣からのパスをセンターサークルで受けたマンコが前を向いてすかさずスルーパスを出すと、最終ラインの裏へ抜け出したウィルメル・アギーレがループシュートを打ち、キーパーが弾いたこぼれ球をカルロス・プレシアードがゴールに流し込み、ウニオン・コメルシオが先制した。さらに38分には、相手のハンドによって得たPKをウィリアン・ミンベーラが担い、キーパーにコースを読まれたPKのこぼれ球をミンベーラが落ち着いて決めて 2-0 とした。

先制点の起点となったマンコは、後半により一層輝きを放った。まずは57分、ウィルメル・アギーレがペナルティエリアで倒されて得たPKを、マンコが右足で冷静に決めて 3-0 。
その後相手に1点を返されたが、3-1 で迎えた65分にマンコが観る者を魅了するプレイを披露した。相手がキーパーまでボールを下げたのを受けてウィルメル・アギーレがプレッシャーをかけに行くと、GKジョエル・ピントが蹴り出したボールがアギーレを直撃。腹部にボールを当てられたアギーレはその場にうずくまったが、弧を描いたボールはペナルティエリアの手前まで押し上げていたマンコの元へ収まった。

するとマンコはペナルティアークで右足のインフロントにボールを当てて軽く浮かせると、リフティングしながらペナルティエリアに入り、太ももに当てながらシュートコースを見極めた上で、右足のインステップでボレーシュートをゴールネットに突き刺した。マンコの華麗なリフティングボレーシュートを受けて、地元メディアは「やはりマンコは天才だ」と賛辞を惜しまなかった。

PKを含む2ゴールに加えて、スルーパスで先制点の起点となるなど目下好調のマンコが、ペルー代表に返り咲く日は訪れるのか。マンコ擁するウニオン・コメルシオは、この勝利で10位に浮上した。

ペルー1部リーグ 2018 後期 第9節 (2018/10/24)
ウニオン・コメルシオ 4-2 スポルト・ウアンカージョ
アンヘル・サムーディオ GK ジョエル・ピント
クリスティアン・ダビラ
ショナタン・セグーラ
ダビ・ディアス
ヘスス・ラバニャル
(マルコ・サラービア)
DF ロドリーゴ・コロンボ
リチャール・サリナス
(ホアキン・ボゴシアン)
マヌエル・コラーレス
ルイス・トルヒージョ
(マルコス・リウージャ)
アンヘル・オヘーダ
ファン・モラーレス
ウィリアン・ミンベーラ
(ミゲル・カランサ)
レイモン・マンコ
(レイ・ゴメス)
カルロス・プレシアード
MF セバスティアン・ロハス
アルフレード・ロハス
ルイス・ガルシア
マルシオ・バルベルデ
(アレクシス・ロハス)
ウィルメル・アギーレ FW ワルディル・カルデロン
カルロス・ネウマン
カルロス・プレシアード 18
ウィリアン・ミンベーラ 38
(PK) レイモン・マンコ 57
レイモン・マンコ 65
ゴール 63 ワルディル・カルデロン
90 マヌエル・コラーレス

イエロー
カード
マルシオ・バルベルデ
マヌエル・コラーレス
ワルディル・カルデロン
ロドリーゴ・コロンボ
レッド
カード
マヌエル・コラーレス
マルセーロ・ビバス 監督 マルセーロ・グリオーニ
主審: イバン・チャン
会場: エスタディオ・IPD・デ・ヌエバ・カハマルカ (ヌエバ・カハマルカ)

退場したマンコは主審に何を言ったのか? 下品な罵声で2〜3試合の出場停止処分へ

2018.10.18 ペルー1部リーグ 2018
▲ 13日のリーグ戦で主審に暴言を吐いたレイモン・マンコ

13日に行われた試合で、ウニオン・コメルシオで10番を与えられているレイモン・マンコは、主審への暴言によって退場処分となった。このとき、マンコが何を言ったのかが現地ペルーで報じられるに至った。

問題の場面は、ウニオン・コメルシオの1点ビハインドで迎えた83分のこと。右サイドをドリブルで上がったマンコがヘスス・バルコのスライディングを受けて転倒したものの、主審がバルコのファウルを取らずに流したことから、すぐに立ち上がって走り出したマンコはボールを追いかけるのを途中で止めて、主審に向けて大声で文句を浴びせた。するとこの文句に対して主審は非紳士的行為とみなして、マンコにレッドカードを突きつけたのであった。

ファウル自体はレッドカードに値しないものだったのに、なぜマンコはレッドカードをもらったのか。ペルー国内メディアが報じているところによれば、マンコは試合中に下記のような言葉を主審に言ったとみられる。読唇術によるところだけに正確でないかもしれないが、スポーツ選手としてはもちろん、人としても口にすべきでない罵声だ。

“Cobra concha de tu madre, estás por las huevas” 諸事情により、和訳を控えます。

以上の暴言を吐いたマンコには、2〜3試合の出場停止処分が科されるとみられる。

首都リマでウニオン・コメルシオが逆転負け マンコは判定を巡る暴言?でレッドカード

2018.10.13 ペルー1部リーグ 2018
▲ 自分へのスライディングでファウルを取らなかった主審に向かって何かを吠えるレイモン・マンコ。ボールを追いかけるのは途中で止めている

10月13日に行われたペルー1部リーグの後期 第5節の残り試合。首都リマで行われた「ウニベルシターリオ・デポルテス×ウニオン・コメルシオ」は、ウニベルシターリオが逆転勝利を収めた。

首都リマのエスタディオ・ナシオナルには45,000人以上が集まり、そして試合は序盤から一進一退の攻防が繰り広げられた。相手の攻撃に対して組織的な守備で対応したウニオン・コメルシオは20分、相手陣内でインターセプトしたウィルメル・アギーレが左サイドをドリブルで上がりながら中央へ切れ込むと、ペナルティアーク付近で振り抜いた右足のシュートがゴールネットに突き刺さった。

ところが、失点して以降のウニベルシターリオ・デポルテスはより一層攻撃的になり、何度も相手ゴールに襲いかかった。すると42分、左サイドからのフリーキックに対してファーサイドから最終ラインの裏へ出たウェルネル・シューレルが、体勢を崩しながらも右足に当ててゴールに押し込み、1−1 とした。

後半も主導権はウニベルシターリオ・デポルテスが握り、ウニオン・コメルシオは堅い守備で応戦。するとウニオン・コメルシオは、55分にボランチに代えてレイモン・マンコを投入し、攻撃の活性化を図った。

しかし、次のゴールを決めたのはウニベルシターリオ・デポルテス。62分にセットプレイを得ると、左サイドからのフリーキックに反応したアルド・コルソが、ペナルティエリアでアンヘル・オヘーダに左腕を引っ張られて転倒。主審はオヘーダのファウルとPKをジャッジし、このPKを元アルゼンチン代表FWヘルマン・デニスが冷静に決めて逆転に成功した。

ウニオン・コメルシオは70分に波状攻撃をみせたが、キーパーが二度弾いたこぼれ球に反応したレイモン・マンコのボレーシュートは、消されたシュートコースを気にしすぎたのか、大きく右に逸れてしまった。

チャンスでシュートを外したマンコは、83分に右サイドをドリブルで上がった際にヘスス・バルコのスライディングを受けて転倒。ところが主審がバルコのファウルを取らずに流したことから、すぐに立ち上がって走り出したマンコはボールを追いかけるのを途中で止めて、主審に向けて大声で文句を浴びせた。するとこの文句に対して主審は非紳士的行為とみなして、マンコにレッドカードを突きつけた。この影響もあって、ウニオン・コメルシオは1点差で敗れた。

ペルー1部リーグ 2018 後期 第5節 (2018/10/13)
ウニベルシターリオ・デポルテス 2-1 ウニオン・コメルシオ
パトリック・スブスク GK アンヘル・サムーディオ
アルド・コルソ
ウェルネル・シューレル
アルベルト・ロドリゲス
(ヘスス・バルコ)
ジェルソン・バスケス
DF ヘスス・ラバニャル
エディ・レンテリーア
ジョナタン・セグーラ
ダビ・ディアス
(ホセ・リベーラ)
エマヌエル・パウカル
アンヘル・ロメーロ
アルベルト・キンテーロ
(ディエゴ・フランコ・マニセーロ)
パブロ・ラバンデイラ
MF ダビ・ディオーセス
(レイモン・マンコ)
アンヘル・オヘーダ
(ミゲル・カランサ)
ウィリアン・ミンベーラ
カルロス・プレシアード
ロベルト・シウーチョ
(アントニー・オソーリオ)
ヘルマン・デニス
FW ウィルメル・アギーレ
ファン・モラーレス
ウェルネル・シューレル 42
(PK) ヘルマン・デニス 65
ゴール 20 ウィルメル・アギーレ
パブロ・ラバンデイラ
ロベルト・シウーチョ
ヘルマン・デニス
イエロー
カード
ジョナタン・セグーラ
ダビ・ディオーセス
アンヘル・オヘーダ
カルロス・プレシアード
ウィルメル・アギーレ
レッド
カード
レイモン・マンコ
ニコラス・アンドレス・コルドバ 監督 ラファエル・カスティージョ・ラソン
主審: ディエゴ・アロ
会場: エスタディオ・ナシオナル (リマ)

レイモン・マンコを尊敬しているアドビンクラが謙遜 「私にはマンコのような才能がない」

2018.10.04 ペルー代表
▲ ペルー代表DFルイス・アドビンクラからも一目置かれているレイモン・マンコ(写真は2012年のもの)

現在はスペインで選手生活を送っているペルー代表DFルイス・アドビンクラが、自分にないものを持っている同胞へのリスペクトを惜しまない。その対象は、かつてペルー代表にも招集されていた28歳のレイモン・マンコだ。

アドビンクラには、同い年のマンコがまぶしく見えるという。アドビンクラは、マンコへの敬意を次のように表現している。
「私にはレイモン・マンコがするようなサッカーをやっていないし、できない。もしマンコを模倣していたら、私は代表に呼ばれていないと思う。なぜなら彼には及ばないから」

アドビンクラは今年のロシア大会で3試合に出場して、キャリアに箔をつけた。すると、ワールドカップでの雄姿を見たラージョ・バジェカーノのスカウトの目に留まり、今季はスペインでプレイしている。アドビンクラは、スペインに活躍の場を移した心境も説明した。

「私は今が最もレベルアップした状態だと自覚しているよ。ヨーロッパに渡った最初の頃が決して良くなかったから、個人的なリベンジも兼ねてスペインを選んだんだ。素晴らしいリーグで自分がどこまで通用するかを見極めたい気持ちもあってね」

◆ ルイス・アドビンクラ

本名:
ルイス・ジャン・ピエール・アドビンクラ・カストリジョン
生年月日:
1990年3月2日生まれ(28歳)
出身:
ペルー(エル・カルメン)
身長:
178cm
ポジション:
右サイドバック

2009年にデビューし、スポルティン・クリスタルなどで活躍。欧州挑戦は当初うまくいかなかったが、2014年に加入したビットーリア・セトゥバル(ポルトガル)で活躍すると、以降はアルゼンチンやメキシコなどでもレギュラーとして活躍した。

アルゼンチンから帰化した往年のペルー代表守護神も唱える「マンコ待望論」

2018.09.23 ペルー代表
▲ レイモン・マンコについては、往年の名守護神であるラモン・キローガ氏もペルー代表に推薦している(写真は2012年のもの)

マンコ待望論は、ついにペルーサッカー界のレジェンドの心をも揺さぶった。68歳の元ペルー代表GKラモン・キローガ氏は23日、レイモン・マンコのペルー代表復帰を後押しする主張を展開した。

ペルー代表は10月12日にチリ代表と、16日には米国代表とそれぞれ親善試合を行う予定になっていて、キローガ氏はそこにマンコを招集することを推奨した。
「リーグ戦を毎週見ていて、ウニオン・コメルシオにいるレイモン・マンコはとても良い選手だと思うし、最近は状態も良さそうだ。パフォーマンスが良い今なら、代表に招集するのも一考ではないか」

「今年の上半期、マンコはよく動いていた。パスの精度は申し分ないし、攻撃で欠かせない存在になっている。それはチームメイトのウィリアン・ミンベーラにも言えることで、ミンベーラもペルー代表に入っていい選手だね」

マンコは兼ねてからペルー代表への復帰を熱望していて、28歳という年齢を考慮するとこれからの四年間が最後のチャンスとみられている。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(27歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。

◆ ラモン・キローガ

本名:
ラモン・キローガ・アランシビア
生年月日:
1950年7月23日生まれ(68歳)
出身:
アルゼンチン(ロサリオ)
身長:
177cm
ポジション:
ゴールキーパー

地元の名門ロサリオ・セントラルでデビューして、1972年にはスポルティン・クリスタル(ペルー)に渡り、その後ペルー国籍を取得してペルー代表にも招集された。現役時代はペルー代表の守護神として、1978年アルゼンチン大会と1982年スペイン大会の二度出場。1986年に引退して、1990年から2003年までペルー国内のクラブチームで監督を歴任した。愛称は「エル・ロコ」、「チュペーテ」。

理不尽な決定にキレたサポーターの責任はクラブへ… CONMEBOLがサントスに処分

2018.09.18 コンメボル・リベルタドーレス 2018
▲ パカエンブーのピッチに乱入した暴徒(右)を背後から取り押さえるサンパウロの軍警察(左)

リベルタドーレスの試合中にサンパウロのパカエンブーでサンチスタ(サントスのサポーター)の一部が暴動を起こした件で、CONMEBOL(南米サッカー連盟)は14日、サントスに対して2試合の無観客試合と罰金を科す決定を下した。

問題となった出来事は、8月28日に行われた「サントス×インデペンディエンテ」の試合中。この試合は 0-0 のまま推移したが、この試合の開始直前に 1st.Leg の結果を 0-0 から 0-3 に変更させられたことへの憤りが暴徒化の主因になり、爆竹や発煙筒などが投げ込まれたり、スタンドで暴力行為なども発生したことで強制終了となった。

この出来事についてはサントスを擁護する意見も少なくなかったが、CONMEBOLは暴動の責任をサントスに取らせる方向で処分の内容を煮詰めていた。

CONMEBOLが下した処分は、CONMEBOL主催の公式戦を2試合無観客にすることと、100万ドル(日本円で約1億1千万円)の罰金。サントスは今後、これらのペナルティを受けない限り、サポーターを迎えての公式戦は行えないことになった。

暴動によるパカエンブーの修繕費は日本円で約109万円 サントスが全額弁償へ

2018.08.29 コンメボル・リベルタドーレス 2018
▲ 暴動から一夜明けて被害状況が明らかになったパカエンブーのスタンド。破壊された座席が暴動の程度を物語る

28日の試合中に発生したサントスのサポーターによる暴動について、エスタジオ・ド・パカエンブーの管理事務所は一夜明けた29日に被害状況と被害総額を発表した。

観客の一部が暴徒化した際には、ピッチに発煙筒が投げ込まれたほか、沈静しようとした軍警察との衝突、スタンドに設置された座席の破壊と様々な混乱が発生。そして一夜明けた29日には、破壊された座席が100を超えていることに加えて、フェンスの破壊、トイレの便座や蛇口の損壊、発煙筒の投下による芝の焼け焦げなども判明した。管理事務所の広報によれば、修繕費は少なく見積もっても3〜4万ヘアウ(日本円で約82万円〜約109万円)とのことだ。

パカエンブーの管理事務所は、被害状況をすぐサントスへ伝えていて、サントスはパカエンブーの修繕費を全額負担することになるという。

午前中の声明に怒り心頭の者たちが終盤に暴徒化 収拾がつかなくなって90分を前に強制終了

2018.08.28 コンメボル・リベルタドーレス 2018
▲ 暴徒化した観客によって破壊されたパカエンブーの座席

8月28〜30日に各地で行われたコンメボル・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg。ブラジルのサンパウロで行われた「サントス×インデペンディエンテ」は、スコアレスドローのまま終盤に暴動の派生を伴って終了。試合事態は2試合合計スコア 0-0 であったが、CONMEBOLによる懲戒処分により、1st.Leg を 3-0 で勝利扱いにされたインデペンディエンテの準々決勝進出が決まった。

3分にマキシミリアーノ・メサの直接フリーキックで攻撃の口火を切ったインデペンディエンテは、7分にはペナルティエリアでインターセプトしたメサがルーカス・ベリッシモのスライディングで転倒したが、主審はファイルを取らず流した。対するサントスは、8分にカウンターからガブリエウ・バルボーザが左足でシュートを打つも、飛び出したキーパーに弾き返され、38分にガブリエウ・バルボーザが角度のないところから右足で蹴ったシュートもまた、キーパーに阻まれた。

インデペンディエンテは43分にカウンターでペナルティエリアに入ったパブロ・エルナンデスが、キーパーと交錯して転倒。主審はインデペンディエンテにPKを与えたが、マキシミリアーノ・メサのPKはGKバンデルレイがコースを読み切ってゴールを死守した。

▲ 暴動発生後に激怒して警察に食ってかかったサントスのクッカ監督(中央)

後半、残り45分間で3点以上を取らなければならないサントスは、スピーディーな攻撃で何度も相手ゴールに襲いかかった。一方のインデペンディエンテは63分にフランシスコ・シルバが右足でゴール左隅を狙ったミドルシュートを放つと、72分にはパブロ・エルナンデスが左足で蹴ったシュートがクロスバーを直撃する決定的な場面もあった。

0−0 のまま推移した試合は、79分にインデペンディエンテのセットプレイが始まる直前にピッチサイドで爆発音が轟くと、敗退が濃厚となったことに激怒した観客の一部が暴徒化。スタンドからは発煙筒が投げ込まれ、スタンドとピッチとを遮る鉄柵付近では武装警官が出動して暴徒への鎮圧にあたった。だが午前中に出されたCONMEBOLの声明を受け入れていない者たちによる暴動は収まる気配がなく、試合続行不可能と判断した主審はそのまま試合を終了させた。

スタンドでは座席が破壊されたり、クッカ監督は暴徒化したサポーターと沈静化しようと暴力的になっている警官サイドに異議を唱えて詰め寄るなど騒然とした空気を醸したままで、サントスはリベルタドーレスを去ることとなった。

コンメボル・リベルタドーレス 2018 決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg (2018/08/28)
サントス
(ブラジル)
0-0
強制終了
インデペンディエンテ
(アルゼンチン)
バンデルレイ GK マルティン・カンパーニャ
ビクトル・フェーハス
グスターボ・エンリーキ
ルーカス・ベリッシモ
(ホビソン・バンブー)
ジエゴ・ピトゥーカ
DF ニコラス・フィガル
エマヌエル・ブリーテス
アラン・フランコ
アリソン
(ジェアン・モッタ)
ブライアン・ルイス
デルリス・ゴンサーレス
MF フランシスコ・シルバ
ファブリシオ・ブストス
(ニコラス・ドミンゴ)
パブロ・エルナンデス
ガストン・シルバ
シルビオ・ロメーロ
(ブライアン・ロメーロ)
マキシミリアーノ・メサ
ブルーノ・エンリーキ
(ブライアン・ルイス)
ホドリゴ
ガブリエウ・バルボーザ
FW エマヌエル・ジグリオッティ
ゴール
デルリス・ゴンサーレス
アリソン
グスターボ・エンリーキ
イエロー
カード
ファブリシオ・ブストス
エマヌエル・ブリーテス
クッカ 監督 アリエル・オラン
主審: フリオ・バスクニャン (チリ)
会場: エスタジオ・ド・パカエンブー (サンパウロ)