マンコは料理人に転身か!? 料理番組に出演したマンコの口から引退に関する意味深発言も

2025.03.13 ペルーサッカー界
▲ 母国ペルーで料理番組に出演して料理の腕を振るった元ペルー代表MFレイモン・マンコ

マンコは母国ペルーで新たな道を歩み始めている。34歳の元ペルー代表MFレイモン・マンコは最近、ペルー国内で放送されているテレビ番組「El Gran Chef Famosos」の特番に参加して、自身の料理の腕前を披露した。その際マンコは、自身のキャリアが現役引退に傾いていることを明らかにした。

どこのクラブにも所属していないマンコには早くから現役引退の噂が流れ、Wikipediaなどではすでに「元サッカー選手」とさもマンコが現役引退をしたかのような記述も散見されている。しかし、現役引退を明言していないマンコは複数の道を模索しながら、このたび母国の料理番組に出演した。

現地時間で3月11日にペルー国内で放送された「El Gran Chef Famosos」には、マンコがエプロン姿で出演。この番組に出演した理由について、マンコは「俺の子どもたちから『パパ、決勝まで行けよ』と応援された」ことを理由に挙げている。

ただし、元々がサッカー選手のマンコは決して料理のスペシャリストではない。それでも、マンコは料理に相応の技術とスピードを自負していることから、この番組に出演するに至った。当番組における最大のライバルが、トゥーラ・ロドリゲス氏であることにも言及した。

その際、料理番組に出演しているマンコに対しては、現場に居合わせた記者から引退に関する質問も飛んだ。それに対してマンコは(現役引退を正式に表明してはいないが)引退をほのめかす発言を残している。

「率直には、現役復帰よりも引退に近い。(まだ正式には引退していないが)冷静になったら『もうこれ以上やりたくない』とまでは考えていないから、引退を発表していないんだ。現時点ではピッチから離れているがね。自分のやりたいことを考えて取り組み、今はうまくいっている」

34歳という年齢を考慮すれば、マンコがこの段階で引退するのもやむなしか。しかしながらマンコは、今もなお明確な引退を宣言してはおらず、いつかどこかで復帰する可能性を残している。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(34歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、2024年にはウニオン・コメルシオと契約したが、負傷により試合に出られず契約を終了。同年8月に同国2部のカルロス・ステインと契約したが同年中に退団。元ペルー代表。