
マンコが特定の人物に向けて苦言を呈した。その対象は、元ペルー代表MFクリスティアン・クエバの元交際相手とされるパメラ・ロペス。
パメラ・ロペスはさかのぼること2014年にクエバの子を身ごもったが、クエバからの要請で中絶手術をしたと告白。当時クエバはラージョ・バジェカーノ(スペイン)への移籍で渡航直前だったが、クエバの家族がパメラとの交際を認めていなかったためだという。
テレビ番組「El Valor de la Verdad」でその事実を明かしたパメラは、自身の妊娠がクエバのキャリアに暗い影を落とすかもしれないと捉えていたと話し、中絶費用はクエバの親戚から捻出してもらったことを涙ながらに語った。
さらにその5年後、2019年には再びパメラがクエバの子を妊娠していることが判明し、5年前と同じ状況に陥る。すると当時サントス(ブラジル)でプレイしていたクエバは、再び中絶を迫ったという。しかし、彼女はクエバからの要請を拒否して出産した。彼女はクエバについて「彼の言葉は思い出したくない」と嫌悪感をあらわにしている。
上記の告発に対し、反論しているのが元ペルー代表MFレイモン・マンコだ。
マンコは YouTube チャンネル「En Caliente」にて、パメラがクエバとのセンシティブな内容を赤裸々に告白していることに不快感を隠さない。

「これはとても複雑な問題だ。よく聞いてくれ。尊厳や価値観、原則に金銭的な価値はつかない。そうだろう? 人には様々な隠し事や悩みがあるものだが、それをリリースしていい理由はない。それは低俗なやり方だ」
また、マンコはこうしたプライベートの問題がテレビで放送され続けていることも批判。「視聴者はおもしろがっているのかもしれないが、この手のスキャンダルで苦しむのはクエバや彼ならびに彼女の子どもたちだ」と断言して、メディアの姿勢についても疑問を呈している。
これまでのところ、クエバは沈黙を貫いていて、今回の内容に対する声明は出していない。そして自らが番組に出て語る予定もない。
パメラの発言は、ペルー国内で論争を巻き起こしている。彼女が声を上げることは重要だと支持する声がある一方、マンコのようにこの手の問題をテレビで取り上げる必要はないとする意見もある。今はクエバが沈黙を貫き続けるか否かが話題の焦点になっている。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(34歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、2024年にはウニオン・コメルシオと契約したが、負傷により試合に出られず契約を終了。同年8月に同国2部のカルロス・ステインと契約したが同年中に退団。元ペルー代表。