31歳のマンコがワヌコで直接フリーキックを決めるも、わざわざラボーナで蹴ったPKは失敗する出来事があった。
現在オフシーズンを過ごしているレイモン・マンコは、コンディションを維持する目的でワヌコで開催されたアマチュア大会(コパ・モリノス)に参加。マンチェスター・シティのレプリカユニフォームを着たレアル・コチャートというチームに加わり、10番を着けてスタメン出場。すると足元の悪いピッチをものともせずに、直接フリーキックを決めてチームに2点目をもたらすなど、元ペルー代表ならではの存在感を示した。
だが、マンコが最も注目を集めたのは「成功」より「失敗」のほうだった。
相手のファウルでレアル・コチャートにPKが与えられたのだが、キッカーを務めたマンコはボールから左後方でなく、右後方へと数歩下がる。利き足が右足のマンコなら本来は左後方に下がって助走するところだが、これには理由があり。マンコは軸足の左足でボールの右側付近を踏み込むと、右足を軸足の後ろに回してラボーナでPKを決めようとした。しかし、ボールはキーパーの裏をかいたもののクロスバーを直撃。浮いたボールはキーパーにキャッチされたため、マンコのラボーナは失敗に終わったのであった。
マンコは現在、アリアンサ・ウニベルシダー所属だが、同クラブとの契約は2021年11月30日に満了を迎える予定で、移籍先は決まっていない。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(31歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。元ペルー代表。