レイモン・マンコは来たる国内リーグ再開に向けてアトレティコ・グラウで準備を進めているが、実はデポルティーボ・ビナシオナルの退団からアトレティコ・グラウへの移籍を決める間に、エクアドルのクラブチームからもオファーを受けていたことを明かした。
「私はエクアドルへは行かないほうがいいと判断した。心は揺れ動いたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックもあるからエクアドルへは行かないほうがいいと思ったんだ。アトレティコ・グラウとで条件面の差異はあまりなかった。エクアドルへ行くよりはペルーで今年をしっかり過ごすことが、来年以降の自分のキャリアにおいて重要だと感じたんだ」
マンコがアトレティコ・グラウを選択した他の理由として、監督の存在を挙げている。現在アトレティコ・グラウを率いているラファエル・カスティージョ監督とは、2018年に所属したウニオン・コメルシオでも師弟関係にあった。マンコはラフォ(ラファエル・カスティージョ監督のあだ名)の下でプレイすることが、自分にとって有益と判断したとみられる。
そんなマンコは、アトレティコ・グラウで結果を出すことでペルー代表復帰にもつながると話しており、新天地での躍進に意欲的だ。ちなみに、マンコにオファーを出したとされるエクアドルのクラブチームについては、チーム名を明らかにしていない。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(29歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・ビナシオナルに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ活躍の場を移している。元ペルー代表