2020年をティティカカ湖近くのアレキパで過ごすことになったレイモン・マンコは、自信に満ちあふれている。国内リーグでの活躍はもちろん、リベルタドーレスでの対戦が決まっているビッグクラブに対しても、まったくひるむ様子はない。
マンコ擁するビナシオナルは、今年のリベルタドーレスでグループリーグからの参戦が決まっていて、同じグループには昨年準優勝のリーベル・プレート(アルゼンチン)や過去3度リベルタドーレスを制しているサンパウロ(ブラジル)といった、南米屈指の強豪がいる。
グループで2位以内になれなければ敗退となるだけに、リーベルとサンパウロが同じグループにいるのはビナシオナルにとって厳しいとの評価が一般的だが、当のマンコはたとえ相手がビッグクラブであろうと恐れることはないと強調している。
「ビナシオナルは良いチームだし、(アルゼンチン人の)セサル・ビヘバーニ監督には明確なビジョンがある。リベルタドーレスではグループリーグで設定された目標を達成したいと考えている。(リーベルにサンパウロと)相手が強いことはわかっているが、冷静に望むことが大切だ」
リーベルもサンパウロも恐れていないと断言したマンコ。彼の高い意識は、ビナシオナルにどのようなプラスをもたらすか。そんなマンコは14日にアレキパでメディカルチェックを済ませて、健康状態に問題がないことが確認された。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(29歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。