環境を変えてかつての輝きを取り戻したマンコ 監督も「マンコは素晴らしかった」と称賛

2019.08.21 リーガ1 (ペルー1部リーグ) 2019

▲ 前半に同店のゴールをお膳立てする間接フリーキックを蹴ったレイモン・マンコ

マンコがかつての輝きを取り戻してきた。18日に行われた試合でレイモン・マンコを擁するスポルト・ボーイスは強豪スポルティン・クリスタルに 2-4 で敗れたが、この試合で開設を務めたディエゴ・レバリアーティ氏は、マンコの復調を確信するコメントを残した。

マンコは2019年の1月にクスコのレアル・ガルシラッソへ移籍したが、リベルタドーレスのグループリーグ予備戦で超ロングシュートを決めたのを除くと、マンコはリザーブチームで過ごす時期が長く、しかも監督からは体調の悪さを批判されるなど不遇の時を過ごしていた。しかし、レアル・ガルシラッソを5ヶ月で退団すると、マンコは国内外から複数のオファーがあった中でペルー国内のトップリーグで最下位に低迷する港町カヤオのスポルト・ボーイスへ移籍。この移籍で環境が変わったマンコは、まるでレアル・ガルシラッソ時代とは別人のように生き生きとプレイしている。

そして18日に行われたスポルティン・クリスタル戦では敗れたものの、マンコは同点ゴールをアシストする間接フリーキックのキッカーを務めるなど、随所に存在感をみせて90分間フル出場を果たした。このときのパフォーマンスについて、試合を放送したCATVモビスター・デポルテスの番組に出演したディエゴ・レバリアーティ氏は、マンコを好意的に捉える発言を残した。

「私は以前マンコについて非常に批判的だったから、マンコに対して公平な視点を持ちたい。今日のマンコはとても良いプレイをしていて、試合でも存在感を示していたし、感銘を受けた。マンコの実力をわかっていなかった私には見る目がなかったと謝りたい」

「今日のマンコは身体的に申し分なく回復していて、強い。彼には特定の役割をさせるよう仕向けるのでなく、大なり小なり自由にプレイするのが合っている。スポルティン・クリスタルに対して果敢に挑んだマンコは素晴らしかった」

ピンク色のユニフォームに袖を通したマンコは、ここからさらに復調して悲願のペルー代表復帰を目指す。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(28歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスへの加入を発表した。