同性愛蔑視発言が発覚 同性愛へのヘイトスピーチで開催国に罰金の制裁が下る

2019.06.27 コパ・アメリカ 2019

▲ ボリビア代表GKカルロス・ランペ(右)に向けて浴びせられた「ゲイ」の同性愛蔑視表現

CONMEBOL(南米サッカー連盟)は27日、CBF(ブラジルサッカー連盟)に対して1,500万ドル(日本円で約16億円)の罰金を科したと発表した。ボリビア戦におけるブラジル代表サポーターの同性愛蔑視発言が、その理由とされている。

CONMEBOLが制裁の対象としたのはコパ・アメリカの開幕戦「ブラジル vs ボリビア」で、ボリビア代表GKカルロス・ランペがピッチに登場するたびに、モルンビーのスタンドから「bicha(ビシャ)(ポルトガル語で「ゲイ」)」という叫び声が聞こえたためだ。ランペの性癖を揶揄した発言であり、これはCONMEBOLの懲戒規則の第8条〜第14条に該当。「肌の色を初め、いかなる手段においても他人または集団の人の尊厳を侮辱・軽蔑・否定することを全面的に禁じる」と定めた条項に違反するとの判断がなされたとされる。

この決定に対する上訴は認められておらず、さらにこの決定における罰金は、CBFが今後受け取る賞金から天引きされることも決まっている。

ちなみに、AUF(ウルグアイサッカー協会)にも27日にに罰金が科される決定がなされた。理由は、アレーナ・ド・グレミオで行われた「ウルグアイ vs 日本」の試合で遅刻したためで、1千万ドル(日本円で約11億円)の支払いが命じられたという。