マンコは近日中に、二足のわらじを履くこととなるかもしれない。ペルー国内の複数のメディアは、元ペルー代表MFレイモン・マンコが地方議会選挙に立候補する意向を示していると報じた。
17歳の若さでU-17ワールドカップに出場して活躍し、ペルーが誇る若手のホープと期待されたマンコだが、オランダのPSV移籍以降は期待通りの活躍をしているとはいえず、近年は主にペルー国内リーグを中心に選手生活を送っている。自国のA代表にもかれこれ4年以上招集されていないが、当の本人は代表復帰とワールドカップ出場への意欲を全く失っていない。
そんなマンコが、愛する故郷のために立ち上がった。マンコが育ったのはベネズエラだが、生まれ故郷であるルリンを思ってサッカー選手でない形で貢献したいと考えた。そこには地方議会の政治に携わることで、少しでも故郷を良くしたいとするマンコの熱い思いが透けて見える。
「政治家=職業」になっている日本とは違い、多くの国の政治家は他に本職をしたまま半ばボランティアのような形で政治に携わるスタンスが通常であり、現役のプロサッカー選手であるマンコがルリンの地方議会選挙に立候補することは何ら問題でない。マンコの政界進出は、ごく正常なことである。
マンコの立候補を支援するとみられる勢力は、左派の国家再生党とのことで、年内に行われる地方議会選挙で当選した暁には「政治家マンコ」が誕生するが果たして。
◆ レイモン・マンコ
- 本名:
- レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
- 生年月日:
- 1990年8月23日生まれ(27歳)
- 出身:
- ペルー(ルリン)
- 身長:
- 172cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。現在はウニオン・コメルシオに所属し、トップ下としてスタメン出場している。