マンコの元妻が再婚 「サプライズよ! 世界で最も素晴らしい男と私は再婚するの」

2017.06.04 ペルー1部リーグ 2017
▲ フィオレーラ・アルサモーラさん(右)が元ペルー代表MFレイモン・マンコ(左)と交際順調だった頃のツーショット写真

ペルーなどでモデルやレポーターとして活躍している30歳のフィオレーラ・アルサモーラさんが、米国の実業家と結婚して5月28日に披露宴を行ったことを明かした。フィオレーラさんは元ペルー代表MFレイモン・マンコの元配偶者で、今回は再婚となる。

持ち前の美貌を生かして若い頃からモデルとして活躍してきたフィオレーラさんは、2013年に26歳でレイモン・マンコと結婚。マンコからの家庭内暴力を理由に離婚した彼女は、2016年になってマンコの妻であった時期にペルー代表FWパオロ・ゲレーロと不倫していた過去を打ち明け、ペルー国内でスキャンダルになった。

その後は、引き続きモデルやレポーターとして仕事をこなしていたフィオレーラさん。30歳の節目に再婚相手として選んだのは米国の実業家で、5月28日にペルーの首都リマの海岸地区バランコにある人気の教会で小規模な披露宴を行った。披露宴の最後にはブーケトスも行われ、新婦の友人らとで盛り上がった。

▲ ペルー国内でモデルやレポーターとしても活躍しているフィオレーラ・アルサモーラさん。露出の多い衣装を身につけていることが多い

再婚の発表前から本人の Instagram などに交際をほのめかす投稿をしていたフィオレーラさんは、再婚を公にして次のようなコメントを残した。

「そうよ! 私は再婚するの! サプライズよ! 世界で最も素晴らしい男が私と結婚することを決めてくれたのよ」

フィオレーラさんは玉の輿に乗ったことを強調しているようにも映るが、かつてマンコを裏切って不倫していた事実もあることから、彼女の不貞行為再発を注視している地元メディアもあるという。

なお、元夫のレイモン・マンコは元妻が再婚したことについて、コメントを出していない。

サンパウロのクラシコで一部のコリンチャーノが暴徒化 軍警察が出動した末に7人逮捕

2017.06.03 カンピオナート・ブラジレイロ 2017
▲ 87分頃にスタンドの一部で発生したハプニングでは地元の軍警察が出動する事態に陥った

6月3日にサンパウロで行われたクラシコ「コリンチャンス vs サントス」の試合中に、勝利を確信した一部のコリンチャーノ(コリンチャンスのサポーター)が発煙筒を炊き始めた。これを機にその近辺で発煙筒が複数炊かれて警察沙汰に発展し、7人が逮捕される結末を迎えた。

暴動が発生したのはサンパウロのアレーナ・コリンチャンスで、コリンチャーノが陣取ったゴール裏の一角。コリンチャンスの2点リードで終盤を迎えた87分頃に、贔屓チームの勝利を確信した一部の観客が発煙筒に点火した。本数は1本でなく20〜30本も散見されて、地元の軍警察が出動する事態に発展。この騒動により、主審は試合を一時中断してスタンドの様子を見守った。

一連の騒動で、容疑者とされる7人が現行犯逮捕。その中には、警官に向けて発煙筒を投げようとした人物もいたとのことで、当局は逮捕者全員を特別刑事裁判所で裁く意向を示した。中断した試合は、騒動の鎮静化を以て数分後に再開された。

試合後にマイクを向けられたコリンチャンスの守護神カッシオは、「熱い応援は嬉しいが、試合を止めてしまうような行為は慎まないと。こうした行為がチームの評判を悪くすることを知ってほしい」と苦言を呈した。

アウェイサポーターの入場禁止措置も無意味? スタンドでの殺人事件を防ぐ術はあるのか

2017.04.21 アルゼンチン1部リーグ 2016-2017
▲ 今回の暴行事件で命を落としたエマヌエル・バルボさんがスタンドから投げ落とされる瞬間。この直後、バルボさんは頭を強く打って後日死亡した

4月15日にアルゼンチンのコルドバで行われたクラシコ「ベルグラーノ vs タジェーレス」のスタンドで、サポーター同士による争いが勃発。その果てに、理不尽な暴行を受けた観客の男性一名が死亡した。悲劇を未然に防ぐことはできなかったのか。

事件が発生したのは、コルドバのエスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペス。ベルグラーノのサポーターが集まるスタンドの一角で観客同士による小競り合いが発生すると、やがて特定の男性への集団暴行に発展。ターゲットにされた男性は、複数の観客に抱え上げられてスタンドの下へ投げ落とされた。被害に遭った男性は頭を強く打って病院に搬送されたが、意識不明の重体に陥った末に17日の朝に息を引き取った。亡くなったのは22歳のエマヌエル・バルボさん。死因は、投げ落とされて頭を強く打ったことによる脳挫傷だった。

小競り合いの発端は、とある男性がバルボさんを「こいつは宿敵(タジェーレス)のインチャだ!」と、あらぬ言いがかりをつけたことにあった。その言葉を鵜呑みにした数名が暴行に加担し、その後バルボさんは数名によって抱え上げられてスタンドの柵から下の階へ投げ落とされた。頭を強く打って微動だにしない被害者の様子は、居合わせた観客がスマートフォンなどで撮影していて、その動画はWEB上にもアップされた。

バルボさんは即死ではなく、病院に搬送されたときには意識不明の重体であったが、治療の甲斐もむなしく17日に死亡。当局は傷害罪から殺人罪に切り替えた上で、容疑者とされる4人を逮捕・拘束した。

息子を失ったバルボさんの父親はメディアの前で気丈に振る舞っていたが、実は2012年にバルボさんの実弟がひき逃げ事故によって命を落としていて、そのときの犯人とされる人物とバルボさんがスタンドで遭遇した末に口論に発展したことが、暴行死の引き金となったとも報じられている。数年の間に愛する息子を二人も失った、父親の胸中はいかばかりか…。

上記を受けて、ベルグラーノの公式サイトは犠牲者への哀悼を表した上で「あらゆる暴力を認めない」とする声明を発表。クラブのエンブレムに喪章を着けるデザインに差し替えたロゴを掲載して、哀悼の意を表した。そして今回の加害者とされる対象者について、無期限でスタジアム入場禁止措置を講じると明らかにしている。

隣国ブラジルでもしばしば発生することだが、アルゼンチンの国内リーグではサポーター同士による暴動が後を絶たない。その防止策として、アルゼンチンのリーグではアウェイサポーターの入場禁止を徹底しているクラブチームも少なくない。
今回の事件が発生したスタジアムで殺されたエマヌエル・バルボさんはれっきとしたベルグラーノのサポーターだったのに、あらぬ言いがかりをつけられた末に悲劇の死を遂げた。ホームのサポーター同士でこのような事件が発生してしまうようでは、もはやアウェイサポーターの入場禁止措置を以てしても絶対的かつ効果的な対策とはいえない。サッカーと暴力が結びついてしまう由々しき連鎖に、アルゼンチンサッカー界は頭を痛めている。

家族の事情によりベネズエラを離れることにしたマンコ 大洪水に見舞われた母国に帰る

2017.04.07 ペルー1部リーグ 2017
▲ 家族の事情によりわずか3ヵ月でベネズエラを去ることになった元ペルー代表MFレイモン・マンコ

ベネズエラでの選手生活は3ヵ月で終了に至った。元ペルー代表MFレイモン・マンコはサモーラFCを退団して母国のクラブチームに移籍することを明かした。これを受けて移籍先のウニオン・コメルシオもマンコの加入を発表した。

昨年末にサモーラFCへの移籍が決定したマンコは、幼少期にベネズエラに住んでいたこともあったため、未開の地ではない国のリーグでの活躍が期待された。ベネズエラ1部リーグではPKを誘発するドリブルを仕掛けたり、アシストを決めるなどチームに順応したが、コパ・リベルタドーレスのグループリーグ第1節ではベンチ入りしただけ。3月下旬になると、マンコはベンチからも外れていた。

マンコについては、サモーラFCのフランシスコ・スティファーノ監督が「偉大なプロフェッショナル」と賞賛するなど、チームでの評価は決して低くなかった。それでもマンコが母国への復帰を決断した背景には、家族の事情が強くあった。マンコの妻は移住当初から政情不安なベネズエラでの生活に抵抗があり悩んでいたとのことで、一家の主でもあるマンコは家族を案じてベネズエラを離れることにしたという。

マンコは移籍の経緯について「ウニオン・コメルシオのフレディ・チャベス会長と直接話す機会をいただき、良い交渉ができた。彼は当方の事情にも理解を示してくれたし、迅速に判断してくれたことを感謝している。ヌエバ・カハマルカ(ウニオン・コメルシオの本拠地)での新生活も楽しみにしている」と地元メディアに説明した。マンコの契約期間はひとまず2017年末までとされたが、マンコ自身は契約期間の2年延長も希望しているという。

ウニオン・コメルシオはマンコの加入を喜んでいる。チームを指揮するミゲル・アウグスト・プリンセ監督は「マンコの能力が高いことは重々承知しているし、彼が実力を出せば結果はついてくるだろう。チームの戦力アップにもなるし、これから楽しみだ」と期待に胸を膨らませた。

3月下旬に首都リマ近郊で大規模な洪水が発生し、多数の死傷者を出したペルーでは一時的に公式戦の実施を中断していた。2月から開催中のトルネオ・デ・ベラーノ(夏季リーグ)でグループAの中位につけているウニオン・コメルシオは、マンコの加入を起爆剤にして上位への浮上を目論んでいる。

ベネズエラでの選手生活は3ヵ月で終了に至った。元ペルー代表MFレイモン・マンコはサモーラFCを退団して母国のクラブチームに移籍することを明かした。これを受けて移籍先のウニオン・コメルシオもマンコの加入を発表した。

昨年末にサモーラFCへの移籍が決定したマンコは、幼少期にベネズエラに住んでいたこともあったため、未開の地ではない国のリーグでの活躍が期待された。ベネズエラ1部リーグではPKを誘発するドリブルを仕掛けたり、アシストを決めるなどチームに順応したが、コパ・リベルタドーレスのグループリーグ第1節ではベンチ入りしただけ。3月下旬になると、マンコはベンチからも外れていた。

マンコについては、サモーラFCのフランシスコ・スティファーノ監督が「偉大なプロフェッショナル」と賞賛するなど、チームでの評価は決して低くなかった。それでもマンコが母国への復帰を決断した背景には、家族の事情が強くあった。マンコの妻は移住当初から政情不安なベネズエラでの生活に抵抗があり悩んでいたとのことで、一家の主でもあるマンコは家族を案じてベネズエラを離れることにしたという。

マンコは移籍の経緯について「ウニオン・コメルシオのフレディ・チャベス会長と直接話す機会をいただき、良い交渉ができた。彼は当方の事情にも理解を示してくれたし、迅速に判断してくれたことを感謝している。ヌエバ・カハマルカ(ウニオン・コメルシオの本拠地)での新生活も楽しみにしている」と地元メディアに説明した。マンコの契約期間はひとまず2017年末までとされたが、マンコ自身は契約期間の2年延長も希望しているという。

ウニオン・コメルシオはマンコの加入を喜んでいる。チームを指揮するミゲル・アウグスト・プリンセ監督は「マンコの能力が高いことは重々承知しているし、彼が実力を出せば結果はついてくるだろう。チームの戦力アップにもなるし、これから楽しみだ」と期待に胸を膨らませた。

3月下旬に首都リマ近郊で大規模な洪水が発生し、多数の死傷者を出したペルーでは一時的に公式戦の実施を中断していた。2月から開催中のトルネオ・デ・ベラーノ(夏季リーグ)でグループAの中位につけているウニオン・コメルシオは、マンコの加入を起爆剤にして上位への浮上を目論んでいる。

サモーラの指揮官が元ペルー代表の逸材を高評価 「マンコは偉大なプロフェッショナル」

2017.04.03 コンメボル・リベルタドーレス 2017
▲ サモーラFCの監督に仕事への姿勢を高く評価された元ペルー代表MFレイモン・マンコ

2017年はコパ・リベルタドーレスにも参戦しているベネズエラの強豪サモーラFCの指揮官は、今季チームで10番を着けている26歳の姿勢を高く評価している。その選手とは、元ペルー代表MFレイモン・マンコだ。

ユースの頃は、同い年の(のちのコロンビア代表MF)ハメス・ロドリゲスよりも才能や技術を買われていたマンコ。かつてPSVアイントホーフェン(オランダ)でも活躍した逸材は、その後ハメスとの格差も広がり、今では南米最北端のベネズエラに活躍の場を移している。ペルー人ながら幼少期をベネズエラで過ごし、U-15ベネズエラ代表にも選出されたことのあるマンコは、ペルーとベネズエラ2つの国籍を有している。だがペルー代表としての実績があるため、マンコが今後ベネズエラ代表に選出されることはない。

マンコ自身も幼少期に長年過ごした“地元”ベネズエラは、2014年の原油安を機に経済が停滞。そして2017年3月には最高裁が議会から立法権を奪ったことで、同国の三権分立は崩壊した。マドゥーロ大統領による独裁状態となった結果、政情不安は増す一方。ただでさえ危険とされる同国の治安は、悪化の一途をたどっている。外国人が街を歩けば「米ドルを持っている」と思われ、強盗に襲われるケースも少なくないという。そんなベネズエラの政情不安については、各国から非難する声明が寄せられている。

今年ペルーからベネズエラに移住したマンコにとっても、ベネズエラ国内の政情不安は心配のようで、実際マンコの家族はベネズエラでの新生活に馴染めず苦労しているという。家族の適応状況が、マンコにとっては悩みの種にもなっている。

しかし、それでもマンコは試合に臨むときには目の前の対戦相手に集中。毎試合スタメンではないものの、要所で攻撃の起点となってはアシストなども記録してチームに貢献している。プライベートや日常に不安や心配事を抱えながらも強い責任感で仕事を全うするマンコの姿勢を、サモーラFCのフランシスコ・スティファーノ監督は次のように絶賛している。

「国(ベネズエラ)の政情が決して思わしくない状況で、マンコの家族は移住初日から多くの不安を抱えていたと聞いている。世帯主のマンコにとっても不安を抱えながらサッカーに打ち込むのは決して容易ではなかったと思うが、律してチームのために戦ってくれているマンコには敬意を表したい。彼は偉大なプロフェッショナルだ」

所属チームの監督からも褒められているマンコはここ数試合欠場しているが、来週のコパ・リベルタドーレスには出場する見込み。

途中から入ってアシストしたマンコ 終了間際のフリーキックは浮かせたがチームは大勝

2017.03.12 ベネズエラ1部リーグ 2017
▲ 23分に勝ち越しのゴールを決めたオスカル・エルナンデス(左)

3月11〜12日に行われたベネズエラ1部リーグの後期第7節。バリナスで行われた「サモーラFC×ポルトゥゲーサ」は、サモーラFCが大勝した。

試合はサモーラFCが17分にエドゥアルド・ソーサのゴールで先制したが、ポルトゥゲーサはその3分後にコーナーキックから追いついた。それでもサモーラFCはその3分後に右サイドからのフリーキックにオスカル・エルナンデスが頭で合わせて勝ち越すと、36分にはルイス・バルガスが直接フリーキックを決めて 3-1 。さらに41分にはカウンターで4対2の状況を作ると、最後はブリアン・メンドーサが無人のゴールにボールを押し込んで突き放した。

劣勢のポルトゥゲーサは後半の立ち上がりに2人を交代させたが、それでも試合の流れを変えられず。サモーラFCは69分に元ペルー代表MFレイモン・マンコを投入すると、この采配は終盤に実を結んだ。80分、ドリブルで中央を上がったマンコがペナルティエリアに入ったところで右へパスを出すと、リカルド・クラルケが右足でゴール左隅に蹴り込んで 5-1 。クラルケはさらにその5分後にも波状攻撃のフィニッシュを決めて、チームの勝利を決定づけた。

チームの5点目をアシストしたマンコの見せ場は終了間際にもあったが、ペナルティアークで得たフリーキックを右足で狙ったマンコのシュートは大きく浮いてクロスバーを越えてしまった。

ベネズエラ1部リーグ 2017 前期 第7節 (2017/03/12)
サモーラFC 6-1 ポルトゥゲーサ
アレクシス・アングーロ GK アルヘニス・マルケス
ロナール・エルナンデス
レネ・フローレス
オスカル・エルナンデス
マイケル・ゴンサーレス
DF パブロ・ボニージャ
ノルベルト・リアスコス
ホルヘ・ルーナ
オスカル・ロハス
ルイス・メロ
(マルセーロ・モレーノ)
ルイス・バルガス
エリクソン・ガジャルド
ブリアン・メンドーサ
MF ディオルグレイ・ゴンサーレス
ロナール・モーラ
ブランド・カスティージョ
マティアス・サラウーテ
(ジョン・マルチャン)
エドゥアルド・ソーサ
(リカルド・クラルケ)
アントニー・ウリーベ
(レイモン・マンコ)
FW マヌエル・ムリージョ
アンドレス・モスケーラ
(ルイス・ブランコ)
エドゥアルド・ソーサ 17
オスカル・エルナンデス 23
ルイス・バルガス 36
ブリアン・メンドーサ 41
リカルド・クラルケ 80
リカルド・クラルケ 85
ゴール 20 マヌエル・ムリージョ
ルイス・バルガス
ルイス・メロ
ブリアン・メンドーサ
イエロー
カード
ホルヘ・ルーナ
レッド
カード
ノルベルト・リアスコス
フランセスコ・ステファーノ 監督 カルロス・オラシオ・モレーノ
主審: ランディ・トレアルバ
会場: エスタディオ・ラ・カロリーナ (バリナス)

敵地に乗り込んだグレミオが勝ち点3を獲得 元ペルー代表MFマンコはベンチを温める

2017.03.09 コンメボル・リベルタドーレス 2017
▲ 51分にPKを冷静に決めたU-23ブラジル代表FWルアン(左)。右はペドロ・ホッシャ

2017年のコンメボル・リベルタドーレスは予備戦の全日程が終了し、3月7日にグループリーグが開幕。3月7〜9日に各地で第1節が行われた。ベネズエラのバリナスで行われた「サモーラFC×グレミオ」は、敵地に乗り込んだグレミオが勝利を収めた。

4分にアントニー・ウリーベのシュートで攻撃の口火を切ったサモーラは、その後も立て続けに攻め込み、9分には右サイドを崩して最後はリカルド・クラルケが右足で合わせた。相手の守備網を完全に翻弄した攻撃だったが、シュート精度を欠いて枠にボールを飛ばせず、サモーラは絶好機を逸した。

対するグレミオは時間の経過とともに盛り返し、25分にはエクアドル代表FWミジェル・ボラーニョスが右足でゴールを狙う場面も。すると前半の終了間際にワンツーで中央を崩そうとしたルアンのスルーパスで前線まで上がっていたレオナルド・モウラが、右足でゴールに沈めてグレミオが先制した。

グレミオは後半の立ち上がりに追加点を奪う。50分にカウンターで左サイドを上がったペドロ・ホッシャが中央にグラウンダーのクロスを上げると、ルアンがペナルティエリアに入ったところで後ろから背中を押されて転倒。このファウルによって得たPKをルアンが冷静に決めて、リードを広げた。

サモーラは62分にペナルティエリアでキーパーを振り切ったアンヘロ・ペーニャがゴールを狙ったが、カバーに戻った選手が身を挺してゴールを死守。そして78分にはコーナーキックからエリクソン・ガジャルドがヘディングでゴールを狙ったが、枠を捕らえたボールはゴールライン上でハミーロがクリアしてサモーラにゴールを許さなかった。

なお、ベンチ入りしていた元ペルー代表MFレイモン・マンコに出場機会は与えられなかった。

コンメボル・リベルタドーレス 2017 グループリーグ第1節 (2017/03/09)
サモーラFC
(ベネズエラ)
0-2 グレミオ
(ブラジル)
カルロス・サラーサル GK マルセーロ・グローイ
アンヘル・ファリア
(ロナール・エルナンデス)
オスカル・エルナンデス
エセキエル・フィリペット
ルイス・オバージェ
DF レオナルド・モウラ
ワルテル・カンネマン
ハファエウ・チエーリ
マルセーロ・オリベイラ
ルイス・バルガス
(ホセ・ピント)
ルイス・メロ
エリクソン・ガジャルド
リカルド・クラルケ
(エドゥアルド・ソーサ)
アンヘロ・ペーニャ
MF ジャイウソン
ミシェウ・サントス
ハミーロ
アントニー・ウリーベ FW ミジェル・ボラーニョス
(フェルナンジーニョ)
ペドロ・ホッシャ
(ルーカス・バリオス)
ルアン
(エベルトン)
ゴール 45 レオナルド・モウラ
51 ルアン (PK)
ルイス・バルガス
ルイス・オバージェ
イエロー
カード
フランチェスコ・ガルソーネ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審: ダリオ・エレーラ (アルゼンチン)
会場: エスタディオ・アグスティン・トバル (バリナス)

途中出場のマンコが起点となってゴールへ 終盤に追いついたサモーラが追いつき首位堅守

2017.02.20 ベネズエラ1部リーグ 2017
▲ カラカスとサモーラの対戦は勝ち点1を分け合う結果となった

2月18〜20日に行われたベネズエラ1部リーグの後期第4節。首都カラカスで行われた「カラカスFC×サモーラFC」は、敵地に乗り込んだサモーラFCが終盤に追いついて敗北を免れた。

試合は、ホームのカラカスFCが17分に先制。右サイドからのアーリークロスに合わせたエデル・ファリアスがヘディングで叩きつけると、ボールはキーパーの両手を弾いてゴールネットを揺らした。

敗れれば首位陥落の可能性まであったサモーラを窮地から救ったのは、72分からピッチに登場した元ペルー代表MFレイモン・マンコだった。80分にロングフィードで右サイドをオーバーラップしたアンヘル・ファリアがトラップしたボールを後方に下げると、中盤でレイモン・マンコが前線にダイレクトパスを出した。エリクソン・ガジャルドがトラップした際に背後にいた選手を利用して入れ替わり前を向くと、ペナルティエリアでガジャルドの足元から離れたボールはアンヘル・ファリアの足元に転がった。アンヘル・ファリアは右足を振り抜き、ファーサイドのゴールネットにボールを突き刺した。

前節に続いてマンコが得点に絡む活躍を見せた一戦。敵地で勝ち点1を捻出したサモーラFCは、かろうじて首位の座を守っている。

ベネズエラ1部リーグ 2017 前期 第4節 (2017/02/20)
カラカスFC 1-1 サモーラFC
ウィルケル・ファリニェス GK カルロス・サラーサル
ウィリアン・ディアス
ルベール・キハーダ
エベーリオ・エルナンデス
レイネル・カストロ
DF アンヘル・ファリア
レネ・フローレス
オスカル・エルナンデス
マイケル・ゴンサーレス
ジョニー・ドゥアルテ
ロベール・エルナンデス
(ラファエル・アラーセ)
フレディ・アリエータ
(クリスティアン・フローレス)
ガブリエーレ・ローサ
(ミゲル・メア・ビターリ)
MF ロナルド・ルセーナ
(リカルド・クラルケ)
ルイス・メロ
アンヘロ・ペーニャ
(レイモン・マンコ)
エドゥイン・パディーラ
エリオナイ・サンチェス
エデル・ファリアス
FW エドゥアルド・ソーサ
(エリクソン・ガジャルド)
セーサル・マルティネス
エデル・ファリアス 17 ゴール 80 アンヘル・ファリア
ガブリエーレ・ローサ イエロー
カード
ロナルド・ルセーナ
アンヘロ・ペーニャ
ルイス・メロ
ノエル・サンビセンテ 監督 フランセスコ・ステファーノ
主審: ヘスス・バレンスエーラ
会場: エスタディオ・オリンピコ (カラカス)

移籍後初スタメンのマンコは積極的に仕掛けてPKを誘発 チームは開幕3連勝ならず

2017.02.10 ベネズエラ1部リーグ 2017
▲ 右サイドに開いてドリブルを仕掛ける元ペルー代表MFレイモン・マンコ(左)

2月10〜13日に行われたベネズエラ1部リーグの後期第3節。バリナスで行われた「サモーラFC×ミネーロス・デ・グアジャーナ」は、引き分けで幕を閉じた。

今年サモーラFCに加入した元ペルー代表MFレイモン・マンコは、この日が移籍後初スタメン。マンコはフォワード登録での出場だったが、中盤に下がって起点になったり、右サイドに開いて味方を生かすなど軽快な動きをみせた。すると39分に右サイドでドリブルを仕掛けたマンコは、ペナルティエリアに入ったところで相手と交錯して転倒。このファウルで得たPKをホルヘ・ゴンサーレスが決めて、サモーラFCが先制した。

試合は、後半にミネーロス・デ・グアジャーナが追いつき、引き分けで終了。そしてマンコは59分にベンチへ下がった。

試合後、マイクを向けられたマンコは「良いコンディションで臨めたし、個人的には納得のいく内容だった。チームが勝てば文句なしだったけどね」とコメントしている。

ベネズエラ1部リーグ 2017 前期 第3節 (2017/02/10)
サモーラFC 1-1 ミネーロス・デ・グアジャーナ
カルロス・サラーサル GK ルイス・ロメーロ
アンヘル・ファリア
ホルヘ・ゴンサーレス
エセキエル・フィリペット
ルイス・オバージェ
DF エクトル・ノゲーラ
アントニース・マトス
カルロス・ロペス
ホセ・マルーフォ
ルイス・バルガス
ルイス・メロ
アンヘロ・ペーニャ
(エリクソン・ガジャルド)
エドゥイン・パディーラ
(ブリアン・メンドーサ)
MF フランシスコ・フローレス
アリストテレス・ロメーロ
(ペドロ・バルデス)
アルヘニス・ゴメス
(アンヘル・オソーリオ)
ローランド・エスコバル
レイモン・マンコ
(エドゥアルド・ソーサ)
セーサル・マルティネス
FW リチャール・ブランコ
ブライアン・ウルタード
(ジャイミ・メディーナ)
(PK) ホルヘ・ゴンサーレス 41 ゴール 67 リチャール・ブランコ
ルイス・オバージェ
エセキエル・フィリペット
イエロー
カード
フランセスコ・ステファーノ 監督 ファン・トリサーノ
主審: アレクシス・エレーラ
会場: エスタディオ・ラ・カロリーナ (バリナス)

ウアンカージョ移籍報道から一転 マンコの新天地は育った国ベネズエラのサモーラFC

2016.12.22 ベネズエラ1部リーグ 2017
▲ アリアンサ・リマでは故障などが重なり実力を発揮しきれなかった元ペルー代表MFレイモン・マンコ

元ペルー代表MFレイモン・マンコのペルー国内でスポルト・ウアンカージョへの移籍がほぼ合意に達したと報じられていたが、一転ベネズエラへの移籍が決まったことがわかった。マンコの移籍先は、ベネズエラの新興チームであるサモーラFCで、移籍先の公式サイトが発表している。

かつてオランダの名門PSVアイントホーフェンでもプレイした実績を持つレイモン・マンコは、ペルーの首都リマで生まれたが、2歳から8歳まではベネズエラで育ち U-15 ベネズエラ代表にも選出された経緯がある。ペルーとベネズエラの二重国籍ではあるが、すでにペルー代表としてのキャリアがあるため、今後ベネズエラ代表に選出される可能性はない。それでも自身が育った国であるベネズエラはマンコにとって未開の地ではなく、知ったる国での活躍が期待されるところだ。

サモーラFCは2002年創立と歴史は浅いが、ベネズエラ国内では近年安定した強さを保っていて、2017年には2年ぶりにコパ・リベルタドーレスにも出場する。グレミオ(ブラジル)、グアラニー(パラグアイ)といった強豪と同じグループに入ったサモーラFCは、すでにGKアレクシス・アングーロ、DFホルヘ・イグナシオ・ゴンサーレス、FWアントニー・ウリーベの獲得を発表していて、マンコは4人目の補強となった。

新たな舞台に身を移して、マンコは輝きを放つことができるだろうか。

不遇の一年からの脱却へ 26歳のマンコがスポルト・ウアンカージョで復活を目指す

2016.12.21 ペルー1部リーグ 2016
▲ アリアンサ・リマでは故障などが重なり実力を発揮しきれなかった元ペルー代表MFレイモン・マンコ

マンコはかつての輝きを取り戻せるのか。ペルー国内の複数の媒体は17日、元ペルー代表MFレイモン・マンコがスポルト・ウアンカージョへの移籍でほぼ合意に達していることを報じた。

10代の頃はコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスより高く評価されていたマンコにとって、アリアンサ・リマに所属していた2016年は故障などでコンディションが整わず実力を発揮できない不遇の一年となった。一部報道では体型の肥満を揶揄される記事が挙がるなど、マンコのパフォーマンス低下を心配する声も少なくなかった。

近年はペルー国内で複数のクラブチームを渡り歩いているマンコ。26歳とベテランの域に達した彼が、2017年に復活をかけて身を置くのは、アンデス山脈中部の高地ウアンカージョを本拠地とするスポルト・ウアンカージョとみられている。スポルト・ウアンカージョは創立が2007年2月と歴史の浅い新興チームで、来年は創立10周年となる。

既存の報道にある通り、スポルト・ウアンカージョに移籍すれば、2017年はペルー国内リーグのほかコパ・スダメリカーナにも出場する可能性がある。不遇の一年となった2016年の選手生活を忘れられるくらいの活躍を、マンコは見せつけられるだろうか。

26歳になったマンコ 同世代のハメス・ロドリゲスと比較されてきた9年間のキャリアを振り返る

2016.09.02 ペルー1部リーグ 2016
▲ 17歳の若さでU-17ワールドカップなどで活躍した頃のレイモン・マンコ(2007年)

2016年8月23日、元ペルー代表MFレイモン・マンコは26歳になった。プロ1年目の2007年にはU-17ペルー代表に名を連ねて同年のU-17ワールドカップでも活躍したマンコは現在、母国のクラブチームで選手生活を続けている。マンコが若かりし頃の輝きを取り戻す日は来るのか。兼ねてからしばしば比較されてきた同世代のスター選手であるコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの経歴を添えて、U-17ワールドカップ以降の9年間を振り返る。

1990年にペルーの首都リマで生まれたレイモン・マンコは、父親の仕事の都合により2歳から8歳までの6年間と、13歳から15歳までの約2年間の計8年間をベネズエラで過ごした。その結果、二重国籍(ペルーとベネズエラ)のマンコには、U-15ベネズエラ代表として活躍した過去もある。学生時代のマンコは、当時住んでいたベネズエラでも高い評価を得ていた。

そんなマンコがU-17ペルー代表に招集されたのは2007年。当時U-17ペルー代表を指揮していたファン・ホセ・オレー監督に、その才能を高く評価されての代表入りだった。これを境に、マンコはペルー人選手としての道を歩み始めることとなる。

▲ オランダのPSVアイントホーフェンでプレイしていた当時のレイモン・マンコ(2008年)

同年の3月にエクアドルで開催されたU-17南米選手権で、U-17ペルー代表は同大会の4位に入賞してU-17ワールドカップの出場権を獲得。このときマンコは3ゴールを決めて、世界の注目を浴びることになった。マンコはその後、韓国で開催されたU-17ワールドカップでも決勝トーナメントの初戦でゴールを決めている。ちなみに同大会には、当時17歳になったばかりのハメス・ロドリゲス(U-17コロンビア代表)も出場していたが、ハメスは3試合に出場して0ゴール1アシスト。当時は、マンコのほうがハメスよりも高い評価を得ていたのであった。

その後、マンコは故郷の名門アリアンサ・リマでも活躍して2008年にはオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍。そして翌年には18歳の若さでモデルのフィオレーラ・ベントさんと一度目の結婚をするなど、公私ともに順風満帆とみられていた。ところがその後のマンコは酒気帯びでチームの朝練に参加するなど奇行が目立つようになり、所属チームから契約解除を言い渡されるなどのトラブルが見受けられるように。すると、順調だったマンコのキャリアにも停滞ムードが漂い始めた。

そんなマンコを尻目に、地道な努力を続けていたハメス・ロドリゲスは2008年からの2年間アルゼンチンの名門バンフィエールでスキルを磨くと、2010年に入団したポルトガルの名門FCポルトで才能を開花。翌2011年からはコロンビア代表にも名を連ねるようになった。

▲ ブラジルW杯ではコロンビア代表の躍進に貢献するとともに自身は大会の得点王に輝いたハメス・ロドリゲス(2014年)

2人のキャリアの差は、その後広がる一方。2014年のブラジルW杯で得点王に輝き、その直後にはスペインの名門レアル・マドリーへとステップアップしたハメス・ロドリゲスとは対照的に、レイモン・マンコはペルー国内のクラブチームを渡り歩いて選手生活を続けている。国内でくすぶっている印象も否めないマンコには、PSV以来となる欧州移籍の噂は依然として聞こえてこない。

ペルー国内で報じられている記事によれば、マンコが築いたキャリアのピークはU-17ワールドカップでの活躍からPSVに移籍した頃までとの見解がもっぱら。近年は2人目の元妻から婚姻関係中の不倫を暴露されたり、マンコ自身の肥満を心配する声も挙がるなどピッチ外での話題が先行している。

世界の脚光を浴びたU-17ワールドカップから9年の月日が流れた2016年、マンコはアリアンサ・リマで本来の輝きを取り戻しつつある。「まずはクラブで結果を出すこと。そしてガレカ(ペルー代表監督)に呼んでもらって、もう一度代表のユニフォームに袖を通したい」と述べているマンコの志は高い。