デポルテス・トリーマのサポーターが暴徒化 投石被害で選手が8針縫う大怪我を被る

2015.02.13 リーガ・ポストボン (コロンビア1部リーグ) 2015
▲ 暴徒の襲撃により左眉を8針縫う大怪我を被ったDFブラディミール・マリン

2月12日にコロンビア国内で行われた試合後に、選手が裂傷を負う事件が発生した。被害者となったDFブラディミール・マリンは左眉を8針縫う羽目になった。

事件が発生したのはコロンビア中部の都市イバゲー。「デポルテス・トリーマ vs インデペンディエンテ・メデジン」の試合後、逆転負けに憤慨したデポルテス・トリーマのサポーターの一部が暴徒化して、相手チームの選手らが乗るマイクロバスを襲撃した。暴徒はマイクロバス目がけて木の棒や石を投げつけ、その一部がバスのガラス窓を突き破って乗車していた選手に被害をもたらした。

不幸にも負傷したのは、先の試合で逆転の決勝点を決めたDFブラディミール・マリン。長辺が10cmを超える大きさの石が命中して左眉から激しく出血し、すぐに病院へ運ばれて縫合処置がなされた。その後の報道によれば、8針を縫う怪我であったという。

インデペンディエンテのチームドクターであるエドガル・メンデス氏は、同選手が次の試合に出場できるかについて「抜糸までは難しいかもしれない」と述べている。

この事態を受けて FCF(コロンビアサッカー連盟)は、デポルテス・トリーマに何らかの処分を下すものとみられている。

公共省が人種差別発言の加害者4人の実名を公表 懲役1〜3年の厳罰も

2014.10.28 コパ・ド・ブラジウ 2014
▲ 人種差別発言の模様がテレビ画面に映っていたことで、住まいを追われて職を失ったパトリシア・モレイラ

ブラジル南部リオ・グランジ・ド・スウ州の公共省は28日、8月下旬に発生した人種差別発言の加害者4人の実名を公表して、公式に断罪した。

事の発端は8月28日にアレーナ・ド・グレミオで行われたコパ・ド・ブラジウの決勝トーナメント1回戦 1st.Leg 。サントスの2点リードで迎えた87分に、グレミオのサポーターが陣取るゴール裏のスタンドからサントスのGKアラーニャに向かって「猿」を意味するポルトガル語が連呼された

この問題は国内外に様々な波紋を呼んだ。ブラジルの STJD (スポーツ司法上級裁判所)で審議されたほか、官公庁も動き出す事態に発展。そしてこれに対する世間のバッシングは強烈で、一部加害者の旧住居が放火や投石の被害に遭うなどの二次犯罪まで誘発した。

公共省は現時点で特定できている“犯人”4名を発表。すでに報道などで挙がったパトリシア・モレイラ(写真)を初め、エデル・ブラーガ、ホドリーゴ・ヒチェル、フェルナンド・アスカウの名前を公表した。そのうち起訴されているのはパトリシア・モレイラのみで、残りの3人はまだ起訴されていないそうだ。

この件について有罪判決が出た場合、犯人には1〜3年の懲役と罰金を科す法律が存在している。住まいを追われて住所不定・無職になっているパトリシア・モレイラを初め、加害者には重罰が科されるものと報じられている。

被害者のアラーニャは「法に則り厳正な判決が出ることを願っている」と述べるに留めた。

抱えた犬に腕を嚙まれた選手がゴール 試合後に「幸運の咬傷」と乙な表現

2014.10.26 コパ・スウ・フロンテイラ 2014
▲ ピッチに乱入した犬を抱きかかえてピッチサイドへと駆け出すサンパウロ・ガウーショのドゥドゥ

26日にブラジルで行われたカップ戦において微笑ましい出来事があった。試合中に抱えた犬に腕を噛まれた選手がその後にゴールを決めて、自身を噛んだ犬のことをさも“幸運の主”であるかのように表現した。

舞台は、ブラジル南部リオ・グランジ・ド・スウ州リオ・グランジのエスタジオ・アウド・ダプッゾ。コパ・スウ・フロンテイラの第14ラウンド「サンパウロ・ガウーショ vs ファホウピーリャ」の後半に起こった。

一匹の犬が突然ピッチに乱入し、主審の足元で止まるとキョロキョロと周囲を眺めていた。すると、サンパウロ・ガウーショの11番MFドゥドゥが走って犬に近づいて、背後からおもむろに犬を抱え上げてピッチサイドに駆け出した。このときサンパウロ・ガウーショは 1-2 で負けていたため、余計なことで試合が中断することをドゥドゥは避けたかったのだという。

抱えられた犬もじっとはしていなかった。自身を抱えるドゥドゥの右腕でバタバタすると、ドゥドゥの左腕に噛みついて抵抗。しかしドゥドゥは噛まれても犬を振り落とさずに、噛んだ犬の頭を平手打ちで注意しながらピッチサイドへ走っていった。ドゥドゥはピッチの外で犬をそっと降ろして、すぐにピッチへと戻っていった。犬はその後スタッフらによって保護された。

犬に腕を噛まれたドゥドゥはその後、70分に前線でパスを受けてペナルティエリアに入ると、左足でボールをすくい上げてファーサイドのゴールネットを揺らすループシュートを決めた。ドゥドゥのゴールによって逆転したサンパウロ・ガウーショが 3-2 でファホウピーリャを破り、準決勝進出を果たした。

試合後、ドゥドゥは試合中に犬に腕を噛まれた件について twitter でコメント。噛んだ犬を恨むことなく「幸運の咬傷」と表現した。犬に噛まれたことが自分にゴールをもたらしてくれたという乙な見解を示した。

コパ・スウ・フロンテイラ 2014 第14ラウンド (2014/10/26)
サンパウロ・ガウーショ 3-0 ファホウピーリャ
ギリェルミ 24
レオ 67
ドゥドゥ 70
ゴール 31 ブルーノ・ハチーニョ
50 リーマ
トキーニョ 監督 ジェベルトン・ドゥアルチ
主審: フランシスコ・ソアーレス・ジーアス
会場: エスタジオ・アウド・ダプッゾ (リオ・グランジ)

人種差別発言者の住んでいた住居が放火の被害に 容疑者は即日中に逮捕

2014.09.12 コパ・ド・ブラジウ 2014
▲ 「マカーコ」を連呼した女性グレミスタのパトリシア・モレイラさんがかつて住んでいたとされる賃貸物件。12日の早朝に放火の被害に遭ったとされ、室内は黒く焦げ付いている

先月末に発生した人種差別騒動の余波は現在も収まっていない。猿を意味するポルトガル語「macaco(マカーコ)」を連呼した女性グレミスタがかつて暮らしていたとされる住居が、12日の早朝に燃やされたことがわかった。地元警察の発表によれば人為的な放火とのことで、容疑者は即日中に緊急逮捕されたようだ。

放火の被害に遭ったのは、「マカーコ」を連呼した女性グレミスタのパトリシア・モレイラさんがかつて住んでいたとされる賃貸物件。世間の執拗なバッシングを浴びてパトリシアさんは住まいを変えていて、放火のあった物件には誰も住んでいなかった。

リオ・グランジ・ド・スウ州の連邦警察はすぐに捜査を開始して、即日中に容疑者の身柄を確保。逮捕されたのは電気技師のエウトン・グライー容疑者で、過去にも銃刀法違反や強盗、麻薬取引など複数の罪で起訴されている前科持ちのようだ。5月22日に娑婆へ解放されてから4ヵ月足らずで再び刑務所へ戻ることになりそうな同容疑者は、警察の調べに対し「酔った勢いで放火した」と述べているという。

パトリシアさんの弁護士アレシャンドレ・ホザート氏は「彼女は騒動の直後に自身の行為を謝罪している。彼女に対する非難や攻撃も、行き過ぎれば“犯罪”となることを認識してもらいたい。今回の放火は行き過ぎた犯罪だ」と警鐘を鳴らしている。

同弁護士によれば、パトリシアさんは現在ポルト・アレグレに住んでおらず、両親などとともに別の街に移り住んでいる。防犯上の理由から、現在の彼女の所在は明らかにされていない。

人種差別騒動の二次犯罪発生 加害者のInstagramアカウントが炎上

2014.09.01 コパ・ド・ブラジウ 2014
▲ 「macaco(マカーコ)」を連呼していたとされる女性グレミスタの Instagram の画面。炎上したのち、彼女は自身のアカウントを削除する事態に追い込まれた

先週ブラジルで発生した人種差別発言が、二次犯罪を誘発している。当日スタンドから「macaco(ポルトガル語で“猿”)」を連呼していたとされる女性グレミスタをターゲットにした誹謗中傷がインターネット上で勃発。該当の女性は、Instagram のアカウントを削除せざるをえない事態に追い込まれた。

該当の女性がインターネット上でバッシングされる契機となったのは、先週の試合中にスタンドの最前列から“猿”を意味するポルトガル語「macaco(マカーコ)」を連呼。そのとき叫んでいる様子を ESPN のテレビカメラが鮮明に映していたことから、彼女が犯人の筆頭格に仕立て上げられてしまった。(実際に人種差別発言をしていたのは数十人のグレミスタに及ぶため、彼女一人が犯人ではない)

事件後、人種差別発言はブラジル国内で騒動に発展。ESPNのテレビカメラに映っていた女性グレミスタに対してはネット上で誹謗中傷が繰り広げられた。該当の女性は炎上したことを受けて Instagram のアカウントを削除したが、彼女の住所などがネット上に拡散し、自宅への投石なども発生。彼女は勤務先を退職する羽目になった。

地元警察の捜査によれば、該当の女性宅を訪問したものの不在だったとのこと。身の危険を感じている彼女は、実家へ戻っている上に専属の弁護士をつけて事後に備えているという。担当弁護士は一連の事象について「人種差別は許されることでないが、ネット上での誹謗中傷や住居への投石は明らかな犯罪。法的措置を講じるしかない」と述べている。

テレビの映像を契機にターゲットとなった女性グレミスタは、再び平穏な日々を過ごせるようになるのだろうか。

なくならない人種差別 グレミスタがサントスの守護神に「マカーコ」を連呼

2014.08.29 コパ・ド・ブラジウ 2014
▲ 人種差別発言に及んだグレミスタに向かって激しく抗議するサントスのGKアラーニャ(1番)

8月28日にブラジル国内で行われた試合中に、複数のサポーターが人種差別発言をしたことが物議を醸している。中傷のターゲットにされたサントスのGKアラーニャは試合後、涙ながらに“犯人たち”の言動を嘆いた。

人種差別発言があったのは、ブラジル南部(リオ・グランジ・ド・スウ州)のポルト・アレグレで行われたコパ・ド・ブラジウの決勝トーナメント1回戦 1st.Leg「グレミオ vs サントス」の試合中。サントスの2点リードで迎えた試合終了間際の89分に、それは起こった。
ゴール裏のスタンドを水色に染めたグレミスタ(グレミオのサポーター)から異口同音に“猿”を意味するポルトガル語「macaco(マカーコ)」が響き渡った。サントスのゴールを守るGKアラーニャはスタンドを見上げて身振り手振りを交えて抗議したが、マカーコの連呼は収まらず、アラーニャは主審のほうへ駆け寄って人種差別発言への対応を強く要求した。

マカーコと叫ぶ声は思いのほか大きく、ベンチに下がっていたホビーニョが怒りの表情でベンチから飛び出し、オズワウド・ジ・オリベイラ監督らになだめられる一幕まで見られた。
マカーコを連呼するグレミスタに対してはスタジアムのスタッフなどが口頭で注意すべく近づいたものの、主審はスタンドに近づこうとせずGKアラーニャやMFアロウカと口論に発展する場面もあった。一連の出来事を受けて試合は2分ほど中断した。

▲ スタンドから人種差別発言をしたとされる女性グレミスタ。口の動きから 「macaco(猿)」 と叫んでいることが容易に分析できる映像であった

試合終了後、報道陣に囲まれたアラーニャは目に涙を浮かべながら次のように心境を語った。
「このスタジアムにいた全員に聞こえたと思うが、一部の観客から『macaco(猿)』とののしられた。明確な人種差別であると考えるし、この事実をとても残念に思う。グレミスタに人種差別主義者が複数いることはよくわかった」

この人種差別に不快感を示したのはアラーニャだけではない。サントスのDFエドゥ・ドラセーナは「我々は民主主義の国で暮らしている。肌の色は何の関係もないのに、このような差別がサッカーの試合中に起こるなんて非常に残念だ。このような差別はサッカーから排除すべきであり、差別発言をした者は金輪際スタジアムに入場させてはいけない」と苦言を呈した。

ホビーニョは「あの発言は差別である上に侮辱でもある。最近も南米で人種差別が複数あったことは知っているけど、“肌の色で人間は区別されない”ということを全ての人が心に刻むべきだ」と激怒。
そして3月の試合中に自身が人種差別発言の“被害者”となったサントスのMFアロウカは、「決して受け入れることはできない。今回の差別発言は悪質であり、警察などの当局が明確な行動を起こしてくれることを期待している。法的な対処をしなければならない事態であると認識している」と言及している。

カリでマンコは鳴かず飛ばず 快勝したデポルティーボ・カリが勝ち上がり

2014.08.28 コパ・スダメリカーナ 2014
▲ レイモン・マンコ(左)は後半開始から出場したが、試合の流れを変えることはできなかった

8月26〜28日に行われたコパ・スダメリカーナの1次ラウンド 2nd.Leg 。コロンビアのカリで行われた「デポルティーボ・カリ×UTC」は、ナスーティの2ゴールなどでデポルティーボ・カリが勝利を収めた。

試合はホームのデポルティーボ・カリが早い時間帯に先制。5分にコーナーキックを得ると、相手のチャージを右腕で押さえ込みながらゴール前に飛び込んだクリスティアン・ナスーティが、頭で合わせてゴールネットに突き刺した。
24分にはミゲル・カネオのスルーパスで右サイドをオーバーラップしたエリベルトン・パラシオスがゴール前にグラウンダーのクロスを供給。カルロス・ムリージョが左足で合わせてゴールに沈め、リードを広げた。

▲ 得意のヘディングで2点を取ったクリスティアン・ナスーティ(中央)

前半リズムの悪かったUTCは、後半開始からロベルト・メリーノとレイモン・マンコを投入して攻撃の活性化を図ったが、カリの堅い守備を崩しきれず。逆にデポルティーボ・カリは69分に右サイドでフリーキックを得ると、再びクリスティアン・ナスーティがヘディングでゴールネットを揺らして 3-0 とした。

かつてオランダのPSVアイントホーフェンに所属していたレイモン・マンコ擁するUTCが敗退したことによって、ペルー勢はセーサル・バジェーホを残すのみとなった。今年もペルー勢は苦戦を強いられている。

コパ・スダメリカーナ 2014 1次ラウンド 2nd.Leg  (2014/08/28)
デポルティーボ・カリ
(コロンビア)
3-0 UTC
(ペルー)
ルイス・ウルタード GK ダニエル・フェレイラ
エリベルトン・パラシオス
クリスティアン・ナスーティ
ヘルマン・メーナ
フランク・ファブラ
DF ジャンカルロ・カルモーナ
ラファエル・ファルファン
ファン・バロス
マヌエル・コラーレス
アンドレス・ペレス
ファン・セバーサ・ヌーニェス
ジェルソン・カンデーロ
(ビクトル・ヒラルド)
ミゲル・カネオ
MF ビクトル・ロハス
ホアン・ソティル
マウロ・ビラ
ラウール・アレマン
(ロベルト・メリーノ)
マルシオ・バルベルデ
(レイモン・マンコ)
カルロス・ムリージョ
(ルイス・モスケーラ)
セルヒオ・エレーラ
(ロビン・ラミーレス)
FW ジャンフランコ・ラバルテ
(ジャン・ピエール・アフシンボー)
クリスティアン・ナスーティ 05
カルロス・ムリージョ 24
クリスティアン・ナスーティ 69
ゴール
アンドレス・ペレス イエロー
カード
ラファエル・ファルファン
ビクトル・ロハス
ジャンフランコ・ラバルテ
エクトル・カルデナス 監督 ホセ・エルナンデス・サルミエント
主審: ヘスス・バレンスエーラ (ベネズエラ)
会場: エスタディオ・パスクアル・ゲレーロ (カリ)

“便器投下殺人事件”の主犯格とされる23歳の男が逮捕される

2014.05.05 カンピオナート・ブラジレイロ セリエB(ブラジル全国選手権 2部) 2014
▲ 5月5日の午後、地元警察に身柄を拘束されたエベルトン・フェリッピ・サンチャゴ・ジ・サンターナ容疑者。ほかに共犯者が2人いる模様

事件発生から72時間未満での逮捕劇だった。2日の夜にヘシフィ市内で発生した“便器投下殺人事件”に関してペルナンブーコ州の軍警察と市民警察は、便器を投げ落とした主犯格とされる23歳の青年を5日の午後に逮捕したことを発表した。

逮捕されたのはエベルトン・フェリッピ・サンチャゴ・ジ・サンターナ容疑者で、現地の学校に勤める教職員。同容疑者は当初容疑を否認していたが、接見した弁護士には事件への関与をほのめかす供述をしているという。

そして同容疑者は、ほかに共犯者が2人いることも明かした。そのうち1人は同容疑者の友人で、もう一人は偶然その場に居合わせた人物と報じられている。3人で協力して抱え上げた便器をスタジアムの外に投げ落としたようだ。

地元警察は現在、2人の共犯者の捜索を進めている。

投げ込まれた便器が頭部を直撃 観戦に訪れていた26歳の男性が即死

2014.05.03 ブラジル全国選手権 セリエB(2部) 2014
▲ 投げ込まれた便器が頭部を直撃して死亡した26歳のパウロ・ヒカルド・ゴメス・ダ・シウバさん。白い布を被せられた遺体の周囲には、粉砕した便器の破片が散乱している

ブラジル北東部のヘシフィで2日、試合後に発生した暴動でスタジアムを訪れていた観客が死亡。亡くなった男性は4日にヘシフィ市内で埋葬されることがわかった。

事件はヘシフィのエスタジオ・ド・アフダォンで発生。「サンタ・クルス vs パラナー」の試合が終わった午後11時過ぎにスタジアムの外でサポーター同士が衝突した。両チームのサポーターが路上で言い争っていた次の瞬間、上空から人の密集するところに便器が落下。不運なことに一人の男性の頭部を直撃した便器は、アスファルトに落ちて粉々になった。倒れた男性は即死だった。死因は頭蓋骨損傷ならびに脳挫傷とのこと。

亡くなったのは26歳のパウロ・ヒカルド・ゴメス・ダ・シウバさんで、パラナーの応援でアフダォンを訪れていた。同氏の家族は「息子は殺された。どんな理由があろうと絶対に許されることではなく、犯人には厳罰が科されるべきだ。そしてクラブチーム(サンタクルス)と行政(ヘシフィ市、ペルナンブーコ州)にも責任を求めていく」と憤りをあらわにした。

今回の事件についてはブラジル国内でも怒りと失望の反応が大勢を占めていて、「うんざり!」「人の頭上めがけて便器を投げ落とすなんて悪魔の所業だ」など事件を起こした側を批判するメッセージやツイートが異口同音に飛び交っている。

今回の事件が発生したアフダォンはワールドカップの会場(アレーナ・ペルナンブーコ)とは異なるスタジアムだが、今回の事件が街のイメージやワールドカップに悪影響を及ぼすことが懸念されている。

暴徒化したコリンチャーノに前科が判明 90日間の入場禁止命令が下る

2013.08.29 カンピオナート・ブラジレイロ 2013
▲ ブラジル全国選手権の第16節「バスコ・ダ・ガマ×コリンチャンス」戦のハーフタイムに暴動を起こしたコリンチャーノに唐辛子入りの水性スプレーを吹きつける地元警察。左から2人目がレアンドロ・シウバ・ジ・オリベイラ

先のブラジル全国選手権でハーフタイム中に一部のコリンチャーノが暴徒化した事件の詳細が明らかになり、物議を醸している。なんでも、警察に身柄を拘束された犯人には過去にも暴徒化した前科があったという。

今回事件化して問題となったのは、8月25日に首都ブラジリアで行われた第16節の「バスコ・ダ・ガマ×コリンチャンス」。観戦に訪れていた一部のコリンチャーノが、バスカイーノに暴行を働こうとしたため警察が出場する騒ぎとなった。このとき地元警察に身柄を拘束されたのが、レアンドロ・シウバ・ジ・オリベイラと、フランシスコ・モラート・ハイムンド・セーザル・ファウスチーノの2名。そのうち前者は、今年2月にオルーロで行われたリベルタドーレス「サン・ホセ・オルーロ×コリンチャンス」の試合中に地元少年(享年14)が死亡したことを受けてボリビア警察に逮捕された7名のうちの1人だったことがわかっている。当時オルーロで逮捕された7名は2ヵ月ほど収監されたのちに釈放された。

今回は死者こそ出なかったが、ボリビアでお灸を据えられたはずの“前科持ち”が再び暴徒化した事態を重く見た FPF(サンパウロ州サッカー協会)が、このたび当事者2名のスタジアム入場を90日間禁止する措置に踏み切った。

一連の報道について、コリンチャンスの関係者は「今回の出来事で被害を受けた方に心からお詫びする。あのような連中はチームとサポーターの両方にとって迷惑でしかないし、これ以上“チモン”を応援してもらわなくてもいい。90日と制限せず、永久に入場禁止にしてもいいくらいだ」と呆れ気味に吐き捨てている。

オール・ボーイスのインチャが暴徒化 前半で強制終了

2013.06.08 アルゼンチン1部リーグ 2012-2013
▲ スタンドで興奮状態に陥ったインチャをなだめるオール・ボーイスの選手たち

6月8日〜10日に行われたアルゼンチン1部リーグの後期第17節。首都ブエノスアイレスで行われた「ベレス・サルスフィエール×オール・ボーイス」は、オール・ボーイスのインチャがスタンドで暴徒化したことにより、前半を終える前に中止が決まった。

試合は前半2分にフェデリコ・インスーアが角度のないところからシュートを放ち、ベレスがリズムを作った。だが前半26分にアクシデントが発生。アウェイ側のスタンドを埋めたオール・ボーイスのインチャが一部暴徒化し、スタンドのフェンスを破ってピッチに侵入しようとした。この事態を受けて試合は当然中断したほか、武装警官が介入して事態の沈静化に動いた。オール・ボーイスの選手たちもスタンドに近づいて観客に落ち着くよう促したが、暴徒化したインチャの激昂は収まらず、一部の者が催涙ガスを撒き散らしてスタンドの観客が両目を抑える非常事態に発展してしまった。
事態を重く見た主審のパブロ・ディアス氏は、時計の針が前半44分に差し掛かるところで試合続行不可能と判断。この試合をサスペンデッド(中止)としてピッチを去った。

この件でAFA(アルゼンチンサッカー協会)は調査を開始。オール・ボーイス側に何らかの制裁が科されるものと報じられている。また、この試合の続きは6月12日に行われることとなった。

アルゼンチン1部リーグ 2012-2013 後期 第17節 (2013/06/08)
ベレス・サルスフィエール 0-0
(中止)
オール・ボーイス
セバスティアン・ソーサ GK ニコラス・カンビアッソ
エミリアーノ・パパ
ファビアン・クベーロ
セバスティアン・ドミンゲス
フェルナンド・トビオ
DF ホナタン・フェラーリ
カルロス・ソト
マティアス・レキ
エルナン・グラーナ
ルーカス・ロメーロ
イバン・ベージャ
フランコ・ラソッティ
フェデリコ・インスーア
MF エルビオ・フレリッチ
エマヌエル・ペレア
フェルナンド・サンチェス
ファン・クルス・カレアーガ
ファクンド・フェレイラ
ルーカス・プラット
FW ブリアン・サルミエント
アンヘル・ビルドーソ
ゴール
イエロー
カード
エマヌエル・ペレア
リカルド・ガレカ 監督 ホセ・ロメーロ
主審: パブロ・ディアス
会場: エスタディオ・ホセ・アマルフィターニ (ブエノスアイレス)