マンコがハメスに反論 前回の大陸間プレイオフについてマンコが語った内容とは

2025.03.27 FIFAワールドカップ南米予選
▲ U-17南米選手権に出場していた当時、レイモン・マンコの実力はハメス・ロドリゲスよりも高く評価されていた

ハメスに対して、マンコが口を開いた。

ワールドカップ南米予選のため母国に帰国しているコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが、地元メディア「Win Deportes」に出演した際に、前回のワールドカップ予選について言及。2022年6月に行われた大陸間プレイオフに出場したオーストラリア代表とペルー代表について、持論を展開した。

「カタールで行われた『オーストラリア vs ペルー(PK戦の末にオーストラリアが勝利)』を観ていたとき、私は“この両チームはワールドカップに出場できるレベルにあるのか?“と感じたんだ。失礼ながら。ペルーは素晴らしいチームだったが、我々(コロンビア)のほうがずっと優れている。オーストラリアよりも優れている」

ハメスの発言は前回の予選で大陸間プレイオフに出場できなかった悔しさから出たものとみられるが、そんなハメスの発言に対して噛み付いたのがレイモン・マンコ。マンコはハメスの発言に真っ向から反論した。

「コロンビアは前回の予選で我々(ペルー)より多くの勝ち点を得たのか? 言うまでもなく、Noだ。ペルーは全力で戦ってコロンビアよりも勝ち点を多く得た。U-17ワールドカップでも、我らペルーはコロンビアよりも好成績を残した(コロンビアはベスト16、ペルーはベスト8)。不毛な争いはやめよう」

ハメス・ロドリゲスとレイモン・マンコは後者が1年近く年上だが、ともに2007年のU-17南米選手権ならびに同年のU-17ワールドカップに出場。ハメス・ロドリゲスの評価は当時から高かったが、それ以上に高く評価されていたのがマンコのほうだった。その当時の活躍が評価されてマンコはPSVアイントホーフェン(オランダ)に渡ることになるが、この欧州移籍がマンコの才能を伸ばせない遠因となり、現在は言わずもがなハメス・ロドリゲスのほうが長く活躍している。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(34歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、2024年にはウニオン・コメルシオと契約したが、負傷により試合に出られず契約を終了。同年8月に同国2部のカルロス・ステインと契約したが同年中に退団。元ペルー代表。