マンコが試合中に顔を殴られて転倒 マンコを殴った選手はイエローカードへの猛抗議で退場

2023.03.26 7人制サッカー

▲ 殴られて転倒したマンコに近づいて睨む“トニート”ことアントニオ・ゴンサーレス(写真右)。その後(写真左)、イエローカードの判定に不服を唱えて主審からレッドカードを出された

約半年ぶりに試合に出たマンコが、ピッチで顔面を殴られて転倒した。

元ペルー代表MFレイモン・マンコが出場したのは、7人制サッカーの「スーペルリーガ・フッボル7」の「アリアンサFC vs エンバハドゥル・クレーマ」。3-2 とアリアンサFCの1点リードで迎えた後半の17分に、マンコは殴られた。カウンターに転じたアリアンサFCは、左サイドにいたマンコに素早くボールを預けた。

ゆっくりドリブルを始めたマンコはセンターラインを越えて相手陣内に入ると、フェイントを交えてカットインしたところで“トニート”ことアントニオ・ゴンサーレスに左手で顔を殴られた。殴られたマンコはバランスを崩して尻餅をついたが、激怒することはなく近づいてきたトニートに右手を差し伸べて自分を起こすようなジェスチャーを見せたが、トニートは憤っていたのか、マンコが差し出した右手から自分の右手を遠ざけて敬遠。結局マンコは、味方の右手によって立ち上がることになった。

このファウルに対し、主審はトニートにイエローカードを提示。するとカードを出されたことに激昂したトニートは主審に食ってかかり、そのときに暴言を吐いたのか、主審はカードの色を黄色から赤に変更。マンコを殴った加害者は退場処分となった。

なお試合は、アリアンサFCが 3-2 でリードを守りきり、勝利を収めた。

◆ レイモン・マンコ

本名:
レイモン・オランヘル・マンコ・アルバラシン
生年月日:
1990年8月23日生まれ(32歳)
出身:
ペルー(ルリン)
身長:
172cm
ポジション:
ミッドフィルダー

17歳だった2007に名門アリアンサ・リマでデビューすると、同年にはU-17ワールドカップにも出場して3ゴールをマークし、一躍脚光を浴びた。18歳の若さでオランダの名門PSVアイントホーフェンに移籍したが、1年半でペルーに戻った。その後は国内外で移籍を繰り返していて、やがてペルー代表にも招集されなくなっている。ウニオン・コメルシオで復調すると、2019年はレアル・ガルシラッソに加入したが、新監督との確執や起用法への不満などからわずか5ヶ月間で退団。同年7月にスポルト・ボーイスに加入してチームの1部残留に貢献した。2020年は前年王者のデポルティーボ・アリアンサ・ウニベルシダーに移籍してリベルタドーレスにも出場したが、COVID-19のパンデミックによる中断期間中に首脳陣と対立して退団。アトレティコ・グラウへ移籍したが、チームを残留には導けなかった。2021年にはアリアンサ・ウニベルシダーに加入したが、こちらでもチームを残留には導けず。2022年はキャリア初の2部リーグに舞台を移したが、半年足らずでサントス・デ・ナスカを退団。同年7月にファン・アウリッチに加入して、チームの残留には貢献した。2023年は7人制サッカーに活躍の場を移し、ペルーとアメリカの2クラブに所属する形をとっている。元ペルー代表。