優勝したチームのインチャが試合後に暴徒化 ピッチになだれ込み相手選手と大乱闘

2016.07.26 アルゼンチン 地域リーグ 2016
▲ 地域リーグ「リーガ・デル・スル」の決勝戦終了後に暴徒化したベラ・ビスタ・ブランカのインチャ(サポーター)

2016年7月26日、アルゼンチン国内で開催された地域リーグの決勝戦後に優勝したチームのインチャ(サポーター)が暴徒化する事件が発生した。

事件が起こったのは、ブエノスアイレス州南部のバイア・ブランカで行われた地域リーグ「リーガ・デル・スル」の決勝「ベラ・ビスタ・ブランカ vs ティロ・フェデラル」。試合は、ベラ・ビスタ・ブランカが 3-2 でティロ・フェデラルに競り勝って優勝した。するとタイムアップの笛が鳴った直後にスタンドから観客がなだれ込み、優勝したベラ・ビスタ・ブランカのイレブンの元へ駆け寄って抱擁した。ピッチになだれ込んだのは、ベラ・ビスタ・ブランカのインチャだった。

問題は、この直後になだれ込んだ者たちがとった行動。一部の観客が相手チームの選手に食ってかかると、その場で張り倒されて殴る蹴るの暴行を受けた。それを目の当たりにした別の観客が暴徒化した結果、ピッチのあちこちで殴り合い、蹴り合いの応酬に発展した。

準優勝に終わったティロ・フェデラルの選手たちは、ロッカールームでなくピッチ脇の金網を破ってスタンドへと避難する事態に。この件について続報は上がっていないが、地域リーグの主催団体は優勝チームに何らかの制裁を科すものとみられている。

タイトルを賭けた一戦で負けたチームの観客が暴徒化するのなら理由は”腹いせ”と捉えることも可能だが、優勝したチームのサポーターが暴徒化した因果関係については、今のところ報じられていない。