リオのクラシコで観客が暴徒化 軍警察が催涙スプレーを噴射して沈静化させる事態に

2016.02.14 カンピオナート・カリオカ 2016
▲ 前半の終了間際にスタンドではバスカイーノと軍警察がにらみ合う暴動が発生し、警察官が催涙スプレーを噴射するなど混沌とした

2月13〜14日に行われた2016年のカンピオナート・カリオカ第4節。州都リオ・デ・ジャネイロで行われたクラシコ「バスコ・ダ・ガマ×フラメンゴ」は、前半の終了間際にスタンドで暴動が発生して軍警察によって沈静化される事態となった。

0-0 で迎えた前半42分に、フラメンゴはカウンターで中央を上がったエメルソンがペナルティアークの手前で右足を振り抜いたが、弾道の速いシュートはクロスバーをかすめてゴールには至らず。するとそのときスタンドではバスカイーノ(バスコのサポーター)の一部が暴徒化して軍警察とにらみ合い始めた。すると軍警察に押し寄せる群衆を分散させるべく、一部の警察官が催涙スプレーを使用した。

▲ 試合終了直前に値千金のゴールを決めたハファエウ・バスと歓喜の抱擁を交わすジョルジーニョ監督

催涙スプレーを直接浴びた数人のバスカイーノは熱さや痛みを訴えて病院に搬送。その他、最高気温34度のこの日は、スタンドで観戦していた一部の観客が熱中症を訴えてスタジアム内の医療センターに搬送された。

なお試合は、0-0 で迎えた90分にセットプレイを得たバスコがゴールを奪って勝利。フリーキックのこぼれ球に反応したハファエウ・バスが、豪快に左足を振り抜いての鋭いゴールであった。

カンピオナート・カリオカ 2016 第4節 (2016/02/14)
バスコ・ダ・ガマ 1-0 フラメンゴ
マルティン・シルバ GK パウロ・ビクトル
マジソン
ホドリーゴ
ジョマール
(ハファエウ・バス)
ジュリオ・セーザル
DF ホジネイ
ワラシ
ファン
ジョルジ
マルセーロ・マットス
フリオ・ドス・サントス
アンドレジーニョ
ネネ
MF マルシオ・アラウージョ
ウィリアン・アロン
フェデリコ・マンクエージョ
ジョルジ・エンリーキ
(エデル・ルイス)
ドゥビエル・リアスコス
(タリス)
FW マルセーロ・シリーノ
(エベルトン)
パオロ・ゲレーロ
エメルソン
ハファエウ・バス 90 ゴール
ホドリーゴ
マルセーロ・マットス
フリオ・ドス・サントス
ハファエウ・バス
イエロー
カード
ワラシ
パオロ・ゲレーロ
ジョルジーニョ 監督 ムリシ・ハマーリョ
主審: レオナルド・ガルシア・カバレイロ
会場: エスタジオ・サン・ジャヌアーリオ (リオ・デ・ジャネイロ)